Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
小学校外国語活動の教材に準拠した「音声指導マニュアル」の作成のための資料として,デジタル教材に出現する音素分析の見直しと,公立小学校児童と教員の英語アルファベット文字名称の音声について分析を行った。英語母語話者(NS)8名による小学3年生児童10人の英語音声に対するintelligibility評価の平均スコアが5段階中4未満の文字名称は,Q, A, F, K, M, W, N, T, R, V, Z, P, Lであった。特に,T,V,Z,P,LはNSによる音声認識率が65%以下であり,文字名称を正しく伝えられない可能性が高い発音であることがわかった。音響分析の結果,P,K,T,Qでは無声閉鎖音の気音(VOTの長さ)が十分でないこと,“暗い/l/”の発音の不備(L,W),音節の切れ目の間違い(W),2音/3音間の区別ができていないこと(B-V, G-Z, M-N-L),二重母音が長母音で発音されていること(A, K),口の開口度と/r/音が不十分であること(R),不必要な母音の付加(F, M, N, R, Z, L, W),日本語にない子音の調音の不備(F/f/, V/v/)などが指摘された。 教員の発音については,指導マニュアルを使用して自己練習した前後で改善がみられなかったL, R, W(事前,事後ともに評価平均スコアが4未満)に焦点を当てて音響分析を行った。その結果,児童の発音と同様の現象がみられた。即ち,“暗い/l/”や/r/音の不備,Wの音節の切れ目の間違いなどである。これらの音は児童,教員共に発音困難な音であるため,記述の工夫が必要であることがわかった。 以上の結果を踏まえて,現行の指導マニュアルのアルファベットの単元(『Let's Try! 1, 2』Unit 6)の 記述をより分かり易く,適切な発音に導く指導法を端的に示した「簡易版マニュアル」を作成した。
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