Project/Area Number |
18K00833
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
西原 俊明 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (70208205)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 真弓 西南女学院大学, 人文学部, 教授 (70249671)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2018: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
|
Keywords | 語句のコアな意味 / イメージスキーマ / コロケーション / 理解度 / 定着度 / 気づき / 英語教育 / 英文創出 / イメージスキーマ理解 / 文法項目イメージ理解 / コーパス語法研究 / アプリケーション開発 / コーパス利用 / 文法理解 / 英文創出訓練アプリケーション / ラーナーズコーパス / インプットの質とアウトプットの関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで開発してきたアプリケーションをさらに発展させるために、文字情報と絵による視覚的情報に加えて、生成AIによる音声データを作成し、これらすべての情報を統合させたアプリケーションを開発した。また、アプリケーションのトップページには、音声のみに対応したボタンを配置した。絵、文字による画面と音声が聞こえる画面の間には空白のページを設定して英文創出を行なった後に音声を流して聞きとりを行い、英文の確認が取れるようにしてある。残りの研究期間においては、音声を聞いて空白のページの流れを作り、Listen and Repeatの形式も可能になるようにプログラムの修正を行い、二種類の流れが展開できるように修正を行う予定である。また、昨年度までに開発した絵と音声のみのアプリケーションを、順次、音声を取り込んだものに変更している。さらには、小・中学生の英語の学びを意識し、日本語と英語がかなりの割合で対応させることができる動詞を精選し、類似点を意識したアプリケーションコンテンツを作成している。具体的には、readと「読む」の関係を「心を読む」「場を読む」「先を読む」「顔色を読む」などを例にあげ、イメージスキーマが似ていることをコンテンツに書き込んでいる。他方、「さばを読む」など、readでは対応できないものもみせ、相違点も意識させるコンテンツにしている。さらには、英語は結果を含意するが日本語では結果を表す語句が必要になる例などもアプリケーションのコンテンツに加えている。英語では、beat the competitionで競争に勝つことを含意できるが、日本ではbeatに対応した「打つ」に加えて「勝つ」という言葉を添えて結果を表すことを意識させるコンテンツなどを入れたアプリケーションを作成した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までに開発したアプリケーションに音声対応を施すなどより充実した内容となっている。また、動詞や形容詞のコアな意味から拡張された意味、さらには、コロケーションについて明示的な文法的説明がなくても理解できるようなコンテンツにしている。さらには、日本語と英語の類似点を多く持つ語句に関するコンテンツを作成することで異なる言語間でも類似した捉え方が存在すること、またその中にあっても個別言語特有の意味を有する表現が存在することに気づきを与えるコンテンツを増やすなど工夫を加えた点は研究の進展が見られる部分である。開発したアプリケーションは、Data-driven learningを推奨している研究グループや中学校、高校教員とも情報を共有するだけでなく、実際の授業でのアプリケーションを用いた授業展開を見せる機会を持った。この種の機会を通じて、コンテンツの充実と共に問題の可能性がある部分は修正が図れるようにしている。2023年度は、英語表現力向上・コーパスセミナー (英文創出訓練アプリケーション開発、DDL・コーパス実践研究会)を12月27日に開催した。次年度も同種の機会を持つ計画である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も開発したアプリケーションを用いたコンテンツの充実を図る予定である。その際、学習者の負担を軽減させることを目的として設定し、イメージスキーマにおいて日英語で極めて近いものを精選してコンテンツを作成するとともに、日本語では複数の表現が組み合わされて表現するものを英語ではSVOの基本形で表現できることなどを示すコンテンツを作成していく予定である。具体的には、後者は「自転車を押して歩く」などを英語では「walk my bike」で表現できることを示すことになる。これは、従来の英語教育においては、walkの自動詞用法のみを強調してきたことに対する注意喚起の意味もある。このように、従来の英語教育では必ずしも十分とはいえないところに焦点を当ててコンテンツ開発を継続する予定である。
|
Report
(6 results)
Research Products
(7 results)