ナシ学確立を目指した歴史史料の基盤整備と前近代ナシ族社会経済史の研究
Project/Area Number |
18K01018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03030:History of Asia and Africa-related
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Research Institution | Hokkai School of Commerce (2019-2022) Osaka Seikei College (2018) |
Principal Investigator |
山田 勅之 北海商科大学, 商学部, 教授 (40582995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白館 戒雲 大谷大学, 文学部, 名誉教授 (10179062)
黒澤 直道 國學院大學, 文学部, 教授 (30383988)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | ナシ学 / ナシ族 / 歴史史料 / 社会経済史 |
Outline of Annual Research Achievements |
・概要:本年度も昨年度に引き続き、コロナウイルスの世界的感染拡大に伴い、研究活動が大きく制約された1年であった。一昨年度から延期していた雲南省シャングリラ市北部と四川西部の現地調査(チベット語史料『シトゥパンチェン自伝』記載のチベット語地名の同定)は、本年度も延期した。また、同様に2020年度予定していた「ナシ族歴史史料の基盤整備」をテーマにした第1回国際シンポジウムを再延期し、さらに2021年度「前近代ナシ族社会経済史研究」をテーマとした第2回国際シンポジウムも再延期を強いられた。このような中で、以下の作業、及び成果発表を行った。 ・歴史史料の基盤整備:①ナシ族歴史史料目録(石刻)原稿校訂。②麗江及びその周辺、鶏足山の石碑拓本の翻刻。③ナシ族トンバ経典中チベット文字の同定と解釈、などである。 ・研究成果:論文2編と翻訳1編。研究会発表。詳細は別途参照。 以上から、本研究課題を1年延期することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 現在までの進捗状況は以下の通りである。①ナシ族歴史史料目録(石刻)原稿校訂。これについては概ね完成している。②麗江及びその周辺、鶏足山の石碑拓本の翻刻。『北京図書館藏中国歴代石刻拓彙編』と『中国西南地区歴代石刻彙編』、2018~2019年度現地調査における写真撮影などで収集した金石史料の翻刻を進めているが、全体としては3分の一程度の進捗状況である。③ナシ族トンバ経典中のチベット文字の同定と解釈。『納西東巴古籍訳注全集』掲載トンバ教典中に散見されるチベット文字の同定と解釈。同定は概ね終了しているが、その解釈を進めているところである。経過報告は実施済み(2023年3月18日(金)東京外国語大学AA研)。④麗江土司木増著、シトゥパンチェンチベット語訳『ターラーの偈頌』の和訳。和訳は概ね終了している。令和5年度では成果発表を行う予定である。⑤現地調査で収集した家譜の翻刻と読み下し。⑥『シトゥパンチェン自伝』「第1回麗江訪問」訳出。和訳は概ね終了している。令和5年度では成果発表を行う予定である。 上述の通り、国内での作業が概ね順調に進捗する一方で、コロナウイルスの世界的感染拡大に伴い予定していた現地調査と国際シンポジウムの開催が延期となった。 以上から、「やや遅れている」と評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のうち未完の、②麗江及びその周辺、鶏足山の石碑拓本の翻刻、③ナシ族トンバ経典中のチベット文字の同定と解釈。④麗江土司木増著、シトゥパンチェンチベット語訳『ターラーの偈頌』の和訳。⑤現地調査で収集した家譜の翻刻と読み下し、⑥『シトゥパンチェン自伝』「第1回麗江訪問」訳出、の完成を目指す。また、昨年度と一昨年度実施できなかった国際シンポジウムの開催、及び上記の現在進捗中の作業の完成を目指す。一方、本年度も引き続きコロナウィルス感染流行や日中間の政治情勢、および国際情勢の影響を受けて、予定している研究者の招聘が困難となる可能性も否定できない。その場合、国際シンポジウムの開催は断念せざるを得ないが、国内における研究会の実施と成果報告書の作成に注力していきたい。
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Report
(5 results)
Research Products
(20 results)
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[Book] 納西語地名彙編2020
Author(s)
黒澤直道、和力民、山田勅之
Total Pages
172
Publisher
社会科学文献出版社
ISBN
9787520172295
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