姉妹共和国と国民祭典―総裁政府期における「革命の輸出」
Project/Area Number |
18K01043
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03040:History of Europe and America-related
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
山中 聡 東京理科大学, 教養教育研究院神楽坂キャンパス教養部, 准教授 (80711762)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2018: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | フランス革命 / 総裁政府 / 総裁政府期 / 国民祭典 / 姉妹共和国 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度も、2020年度から続くコロナウイルス感染拡大のため、フランスでの資料調査を行うことができなかった。本研究課題では、在外調査によってのみ入手できる史料に基づいた考察が、重要な位置を占める。ゆえに、史料調査が行えなかったことによる悪影響は小さくない。それでも今年度は、これまでに入手した史料の精査が進んだ。また、本年度は二つの論文の執筆を進めてきたが、うち一つの論文に関しては、年度末、学術誌の査読を通過したとの連絡を得た。まだ刊行されてはいないが、これは報告者にとって大きな収穫であった。学術誌の規定にもよるが、歴史学の論文は一般に、査読の期間が決して短くはない。それゆえ、研究期間中に刊行できるかどうか不安であったが、このように、2023年度中にそれが可能になる見込みが立ったので、安堵している。次に、こうした作業と並行して、2020年度から継続しているオンラインでの史料調査が、ある程度順調に進んだことにも触れておきたい。現在は、この調査で得た史料を精査して、先述の二つの論文のうち、もう一方の修正を進めている。また報告者は本年度、学術誌『史学雑誌』第131編第5号「2021年度の歴史学界-回顧と展望」の近代フランス史のセクションの叙述を担当させて頂いた。2021年度に刊行された様々な論文の講評を通して、これまで知らなかった分野の知見を摂取することができ、それは本研究課題の遂行に、とても良い影響を与えたと考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度もまた、コロナウイルス感染拡大を巡る問題が、大きな障害となった。フランスでの史料調査が、3年連続で行えなかったことのダメージは大きく、研究活動の進捗には重大な影響が生じたと言わざるを得ない。在外調査でのみ精査が可能な史料を入手できていない点は、本研究を進める上で重大な桎梏となっており、残された期間の中で、できるだけ改善を進める必要がある。 しかしながら、一方で、これまで修正作業を進めてきた論文が、学術誌の査読を通過した。先述のとおり、これは大きな収穫であり、通過に至るまでの作業で得た諸々の知見は、今後の研究活動の進展にとって、有意義なものとなり得るであろう。 以上の項目を踏まえると、現在までの進捗状況に対しては、「遅れている」との評価を下さなければならないが、残りの期間を通して、できるだけ改善できるように努めたい。本報告書を書いている時点において、海外渡航に関しては、ある程度の希望が持てる状況になってきているので、事前の準備を進めておきたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」の箇所でも述べたように、2022年度もまた、コロナウイルス問題で海外渡航が不可能になったため、研究の遂行には明らかな遅れが生じている。来年度に関しては、フランスでの史料調査に関しては、可能な見込みが立ってきていると思われるので、それに向けた準備を進めたい。また、本年度に執筆した論文(前述の二つの論文のうち、まだ査読を通過していない、もう一つの論文)の修正を重ね、学術誌に掲載するための作業を進めたい。 なお2022年度は、論文の修正作業に専心するあまり、学会発表を行うことができなかった。とはいえ、新しい研究の輪郭が、ある程度明確にならない限り、学会発表は不可能であるから、今後は、じっくりと史料の精査・関連文献の渉猟に努めたい。
|
Report
(5 results)
Research Products
(14 results)