An experimental study of redistribution
Project/Area Number |
18K01523
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
小田 秀典 京都産業大学, 経済学部, 教授 (40224240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 悠 南山大学, 人文学部, 准教授 (10769649)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 再分配実験 / 実験経済学 / 実験哲学 / 再分配 / 公平基準の選択 / 他者の意図の推測 / 美人投票 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度には,被験者実験と視線計測実験を実施し,それ以前の実験結果とあわせて研究を纏めた.本研究の成果は,「人々は,初期分配における自身の有利あるいは不利の程度に応じて公平概念を変化させ,それに応じて異なる再分配を提案する」ことを実験により確かめたことである.
既存研究では,各人の再分配提案は,初期分配がどのように決定されたかと,各人の公平観に従うとされるが,本研究は,各人が状況に応じて異なる公平観を使い分ける可能性を調べた.その結果,現在の分配が自分に不利と感じるときには,平等な再分配を公平な分配として求め,現在の分配が有利と感じるときには,現在の分配を公平な分配と主張して再分配を拒否する可能性があることが認められた.
実験は2人の間の所得の再分配で,分析の主目的は,初期分配が有利な主体の提案する再分配と,初期分配が不利な主体の提案する再分配の比較である.この比較は,3通りの初期分配の決定方法(まったくの偶然による決定,危険の受容度と偶然による決定,努力あるいは能力に基づく決定,)と異なる被験者集団(日本の大学生と中国の大学生)について実施され,既存研究の結論(初期分配の決定方法の影響:努力の効果が大きいほど,初期分配に近い再分配が提案される)と仮説(初期分配が不利なほど平等な再分配を提案する)が検討された.被験者集団全体としては,おおむね既存研究の結果が再現されたが,初期分配が有利な被験者の再分配提案と, 初期分配が不利な被験者の再分配提案の間には,初期分配の決定方法によらず,上述の差異が認められた.
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Report
(6 results)
Research Products
(4 results)