Project/Area Number |
18K01564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
植村 博恭 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 名誉教授 (70184976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 鋭夫 名古屋大学, 経済学研究科, 名誉教授 (10024978)
宇仁 宏幸 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (90268243)
磯谷 明徳 下関市立大学, 経済学部, 特命教授 (60168284)
遠山 弘徳 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (20202195)
木崎 翠 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (40260541)
原田 裕治 摂南大学, 経済学部, 教授 (70313971)
西 洋 阪南大学, 経済学部, 教授 (10509128)
田原 慎二 千葉商科大学, 商経学部, 准教授 (70755248)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 地域経済統合 / 経済制度の多様性 / 成長体制の相互依存性 / EU / 東アジア / レギュラシオン理論 / 調整の重層性 / コロナ危機 / EU / ユーロ危機 / 東アジア生産ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、資本主義の多様性をふまえてEUと東アジアにおける地域統合の構造的特徴と動態を両地域における経済制度の多様性と成長体制の相互依存性の観点か ら比較分析するものである。これによって、地域統合の理論的研究と実証研究を新たなかたちで発展させることを目指す点で意義がある。2022年8月にフランスのRobert Boyer教授を招聘し、EUと東アジアに関する国際コンファレンスを開催する予定であったが、新型コロナの蔓延で中止した。すでに科研費共同研究の成果として出版したBoyer, R., Uemura, H., Yamada, T. and Song, L. (eds.) Evolving Diversity and Interdependence of Capitalisms: Transformations of Regional Integration in EU and Asia, Springer, 2018の内容を発展させ、磯谷明徳・植村博恭編『制度と進化の政治経済学:調整の重層性と多様性』日本経済評論社、2022年を出版した。 さらに、2022年度においては次の研究会を開催した。2022年度第1回現代日本の経済制度部会(5月22日)場所:ZOOM遠隔会議、テーマ:「ウェルビーイングと人間形成主導型成長レジームの基盤を考える」、報告者:山田鋭夫(名古屋大学・名)。2022年度第2回現代日本の経済制度部会(9月3日)場所:千葉商科大学丸の内サテラト、テーマ:Evolutionary Economics after Microfoundations of Evolutionary Economics、報告者:磯谷明徳(下関市立大学)・植村博恭(横浜国立大学・名)、2022年度第3回現代日本の経済制度部会(12月3日)場所:名古屋大学、報告者:山田鋭夫(名古屋大学・名)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度において科研費共同研究の成果として出版したBoyer, R., Uemura, H., Yamada, T. and Song, L. (eds.) Evolving Diversity and Interdependence of Capitalisms: Transformations of Regional Integration in EU and Asia, Springer, 2018の内容は、国際学会Society for the Advancement of Socio-Economicsや日本の進化経済学会で着目された。2019年度は、本書の内容をさらに発展させ、進化経済学会の学術雑誌Evolutionary and Institutional Economics Review, Vol.16, No.2, December, 2019において、特集企画 “Varieties of Capitalism, Civil Society, and Welfare/Environmental Policies”として出版した。この特集企画によって資本主義の多様性の国内制度的側面、特に、市民社会の発展を支える社会的選好と公共政策の多様性について理論的枠組を発展させ、地域統合における資本主義の多様性と相互依存性に関する研究の基礎を構築した。さらに、2022年においては、磯谷明徳・植村博恭編『制度と進化の政治経済学:調整の重層性と多様性』(日本経済評論社)、2022年を出版し、研究代表者である植村博恭(横浜国立大学)及び研究分担者である山田鋭夫(名古屋大学)、磯谷明徳(下関市立大学)、遠山弘徳(静岡大学)、原田裕治(摂南大学)が論文を寄稿した。しかし、2022年度は、新型コロナ蔓延による活動自粛で調査に基づく実証研究や国際的な研究会の開催ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの5年間で、当初に企画した国際共同研究は、ある程度の成果を達成できた。ただし、2020年度、2021年度及び2022年度は、新型コロナ蔓延のため、実証研究と国際コンファレンスの開催ができなかった。そのため、研究期間の再々延長を申請し受理されている。 これをふまえて、2023年度は、経済制度の多様性と成長体制の相互依存性の観点からEUと東アジアにおける地域経済統合を分析するとともに、2020年初頭から発生している新型コロナ・ウィルスによってもたらされたグローバル複合危機をも視野におさめて、EUと東アジアにおける地域経済統合の構造変化に関する研究をさらに発展させることを予定している。
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