収入の季節性と農家の栽培技術の選択行動: インドネシアの事例分析
Project/Area Number |
18K01577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Kyushu Sangyo University (2020-2022) University of Nagasaki (2018-2019) |
Principal Investigator |
中村 和敏 九州産業大学, 経済学部, 准教授 (40304084)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | アブラヤシ / インドネシア / パーム油 / リスク回避度 / 実験経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、農家による栽培技術の選択行動を明らかにするため、ジャワ島のプランテーションを事例にした研究を行った。具体的には、ジャワ島でプランテーション栽培をおこなっている国営農園企業を事例として、従来からの栽培作物である茶やゴムをアブラヤシへと転換させていくというアブラヤシの「代替的拡大」の過程とその背後で生じているメカニズムを明らかにした。分析対象期間は2010年から2020年までで、公開されている財務データを用いながら、アブラヤシ・ゴム・茶の収益構造について多様な観点から考察を行った。 分析結果によれば、ゴムと茶の収益性の低さがアブラヤシ栽培への転換を促しているが、それぞれの収益性の低さの原因は異なっている。ゴムの収益性が低い要因は、ゴム価格が趨勢的に低下傾向にあるためであるが、茶の収益性が低い要因は、農園の栽培部門と工場の加工部門の双方における生産体制が非効率なためと考えられる。栽培作物別や部門別で利用できるデータは限られているため、茶の栽培・加工における非効率性が具体的にどのような要因によって生じているのかを明確にすることは困難であるが、いくつかの事実から判断すると、過剰設備等が経営を圧迫する要因になっていると推察される。 こうした分析結果は、小規模農園を営んでいる農家の行動を理解するうえで、重要な意義を持つと考えられ、現在は、これまでに申請者自身がフィールド調査で収集したデータとの比較をしながら分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの世界的流行で、予定していた現地アンケート調査が実施できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
実施できていなかった現地アンケート調査を9月に実施し、直ちにその結果の集計と分析を行う。
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Report
(5 results)
Research Products
(5 results)