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保守主義とキャリアコンサーンのモデル分析 -労働慣行と企業会計の関係について-

Research Project

Project/Area Number 18K01951
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 07100:Accounting-related
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

西谷 順平  立命館大学, 経営学部, 教授 (40363717)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords保守主義 / キャリア・コンサーン / 分析的会計研究
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、キャリア・コンサーンが会計基準設定、とりわけ会計的保守主義の最適レベルに与える影響について、多期間モデルを使った分析的研究によって明らかにすることであった。そこで核心をなす学術的な問いは「労働慣行などの外部条件のために、報酬契約の設計において硬直性がある場合には、本来、報酬契約上において調整されるべき利害が調整されず、外的条件であるはずの会計情報にバイアスをかけることで利害調整が達成されるのではないか?」というものであった。本研究の技術的な課題は、キャリア・コンサーンのモデルと保守主義のモデルという、それぞれが複雑な数理モデルをいかに融合させ、有意義な結果を得るかという点にあった。この課題はかなりチャレンジングであり、頼りになる先行研究は存在していないこともわかっている。実際、本研究は数年かけて、これまで何度もモデルを組んでは失敗をしてきている。2022年度、2023年度は、保守主義モデルにキャリア・コンサーンの要素を組み込むという以前までのアプローチを転換し、キャリア・コンサーンのモデルに保守主義の要素を組み込むアプローチに変更した。そこでも失敗を重ねて見えてきたのは、キャリア・コンサーンの析出には「短期繰り返しゲーム+効率的な転職市場+エージェントの効用最大化問題」というモデル設計が必要である一方、アクルーアルの反転がともなる保守主義(会計情報)の分析には「長期契約+留保効用+プリンシパルの効用最大化問題」というモデル設計が必要であるため、両者の関係を分析するためには、どちらの分野にとっても新しいモデル設計のアイデアを考え出さなければならないという点であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

上記「研究実績の概要」でも書いたように、モデルの設計に失敗を重ねてきて見えてきたのは、関係性を分析しようとする「保守主義」と「キャリア・コンサーン」の相性の悪さである。キャリア・コンサーンの析出には「短期繰り返しゲーム+効率的な転職市場+エージェントの効用最大化問題」というモデル設計が必要である一方、アクルーアルの反転がともなる保守主義(会計情報)の分析には「長期契約+留保効用+プリンシパルの効用最大化問題」というモデル設計が必要であるため、両者の関係を分析するためには、どちらの分野にとっても新しいモデル設計のアイデアを考え出さなければならないという点で改めてチャレンジングな研究であることを思い知った。実際に、頼りになるような先行研究は世界を見渡しても存在していない。しかし、実社会では見られる現象であることは確かであるため、チャレンジする価値のある課題だと思っている。さらに、2020年から2022年までのコロナ禍で教育負担が大幅に大きくなった上に、2021年度には心臓手術、2022年度には家族全員がコロナ罹患し、研究のリズムが大きく崩れてしまったのも遅れには影響している。

Strategy for Future Research Activity

時間はかかったが課題の困難さのポイントが見えてきたことから、これまでのやり方を大きく変更することにしたい。本研究には先行研究が存在せず、(1)モデル設計に多様なアイデアが必要であること、(2)予想以上の複雑な計算が必要とされそうなことがわかってきたことから、(1)に対しては優秀な若手研究者や博士課程院生の集まる研究会やゼミ(慶應ビジネススクールの太田ゼミ、分析的会計研究会)で頻繁に進捗を発表しコメントをもらうように研究活動を外向きにアクティブにしていくことにし、(2)に対しては確率論と多期間モデルの計算に強い共同研究者(東北大学 松田先生)を立てることにし、それらにともない研究スタイルもクラウドやWebアプリを使うものに変更する。

Report

(6 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report
  • 2019 Research-status Report
  • 2018 Research-status Report
  • Research Products

    (6 results)

All 2022 2021 2019 2018

All Journal Article (3 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 産業革命と会計―仮想通貨と未来の会計2019

    • Author(s)
      西谷順平
    • Journal Title

      企業会計

      Volume: 71 Pages: 4-5

    • Related Report
      2019 Research-status Report
  • [Journal Article] 会計における2つの公正価値ー受動的公正価値と能動的公正価値2019

    • Author(s)
      西谷順平
    • Journal Title

      企業会計

      Volume: 71 Pages: 4-5

    • Related Report
      2019 Research-status Report
  • [Journal Article] キャリア・コンサーンと報酬契約 : Gibbons and Murphy(1992)の解題2018

    • Author(s)
      西谷順平
    • Journal Title

      立命館経営学

      Volume: 57 Pages: 1-21

    • Related Report
      2018 Research-status Report
    • Open Access
  • [Presentation] キャリア・コンサーンについて2021

    • Author(s)
      西谷順平
    • Organizer
      日本経済会計学会(AEAJ)第38回年次大会 統一論題
    • Related Report
      2021 Research-status Report
    • Invited
  • [Book] 新版 財務会計の理論と実証2022

    • Author(s)
      ウィリアム・R・スコット、パトリシア・C・オブライエン、太田 康広、椎葉 淳、西谷 順平
    • Total Pages
      632
    • Publisher
      中央経済社
    • ISBN
      4502427616
    • Related Report
      2021 Research-status Report
  • [Book] 人事評価の会計学2021

    • Author(s)
      太田 康広
    • Total Pages
      288
    • Publisher
      中央経済社
    • ISBN
      4502369713
    • Related Report
      2020 Research-status Report

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Published: 2018-04-23   Modified: 2024-12-25  

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