戦後大衆社会の形成と出版メディア―戦時中との連続性と戦後民主主義に着眼して―
Project/Area Number |
18K02001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
|
Research Institution | Teikyo University (2021-2022) Miyazaki Municipal University (2018-2020) |
Principal Investigator |
阪本 博志 帝京大学, 文学部, 教授 (10438319)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 歴史社会学 / メディア史 / 出版文化論 / 『平凡』『明星』 / 大宅壮一 / 勤労青少年 / 若い根っこの会 / 希交会 / 大宅壮一文庫 / 影山三郎 / 「ひととき」 / 『サンデー毎日』 / 江戸川乱歩 / 加藤日出男 / ライフヒストリー / 1950年代 / 『週刊朝日』 / 神吉晴夫 / カッパ・ブックス / 戦後民主主義 / 百万部雑誌 / ベストセラー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の主要な研究成果は、次の3点である。 第1に、1950年代を代表する大衆娯楽雑誌『平凡』について、拙稿「『平凡』と大衆文化」を発表した(筒井清忠編『昭和史講義【戦後文化篇】(下)』)。ライバル誌『明星』についても、拙稿「思春期の読者に寄り添い続けて70年 「明星」創刊のころ。」を執筆した(『東京人』2022年9月号)。 第2に、1950年代~1960年代にオピニオンリーダーであった大宅壮一について、拙稿「大宅壮一と戦後マスコミ」を発表した(筒井編『昭和史講義【戦後文化篇】(上)』)。大宅については、2023年2月24日に「大宅壮一が遺したもの――「智的労働の集団化」と「人間牧場」――」と題した口頭発表を、日本出版学会雑誌研究部会においておこなった(オンライン)。これらのほか、拙稿「大宅文庫に受け継がれているもの」を執筆した(『大宅文庫ニュース』第87号)。 第3に、拙編『シリーズ紙礫16 女中』を公刊した。この解説は、高度成長期の勤労青少年サークル「若い根っこの会」女中サークル「希交会」の刊行物を活用・紹介したものとなっている。本書は、『週刊読書人』2023年1月6日号・『図書新聞』2023年1月14日号に書評が掲載された(評者は尾崎名津子氏・中山弘明氏)。また、『東京新聞』2023年1月28日朝刊「書く人」欄・2月18日朝刊「栗原裕一郎さんの3冊の本棚」欄において紹介された。 以上の研究成果のほか、「宮崎県」の項目を執筆した石川巧・大原祐治編『占領期の地方総合文芸雑誌事典 下巻 西日本編 滋賀県~沖縄県』が刊行された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
『昭和史講義【戦後文化篇】(上)』『昭和史講義【戦後文化篇】(下)』が、予定どおり出版された。また、『シリーズ紙礫16 女中』を刊行することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
本課題の目標に向けて研究を進める。2023年度は、4年ぶりに国外での口頭発表をおこなう予定である。
|
Report
(5 results)
Research Products
(44 results)