母体栄養および腸内細菌叢が仔の1型糖尿病発症に与える影響
Project/Area Number |
18K02267
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
籠橋 有紀子 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (30369756)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2018: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 母体環境 / 母子栄養 / 腸内細菌叢 / 母体栄養 / 1型糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
1型糖尿病は自己免疫疾患の一つであり、インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島に自身のリンパ球が浸潤し組織を破壊することにより発症する。1型糖尿病は遺伝素因に環境因子が作用することが引き金となって進行し始めることが報告されており、環境因子には様々な候補があり、栄養素もその一つだと考えられている。我々は、1型糖尿病モデル動物の一つであるNODマウス(Non-obese diabetic mice)を用いた研究を行い、母体の摂取する栄養の違いが1型糖尿病の自己免疫反応の進行程度や、顕性糖尿病の発症率に影響を与える可能性があるという知見を得ている。 これまでに、母体の摂取する栄養素およびそれにより変化する母体もしくは仔の腸内細菌叢が、それぞれどのように仔の1型糖尿病発症に関わっているのかについて明らかにすることを目的として、1型糖尿病になりやすい系統、および近縁系統で1型糖尿病を発症しない系統のマウスを用い、母体の腸内細菌叢の違いが仔の1型糖尿病発症率や病態形成にどのように影響するのかについて比較検討を行ってきた。その結果、NODマウスの腸内細菌叢は、発症前後の病態の変化とともに糞便中の腸内細菌叢の変化が生じる可能性が示唆されている。また、NODマウスの妊娠母体が摂取する食餌に含まれる脂質または多糖類の違いにより、仔の腸内細菌叢に変化があり、仔の自己免疫反応の進行に影響を及ぼす可能性が示唆された。妊娠母体に異なる鎖長の多糖類を含む食餌を離乳前に継続して、もしくは離乳後から摂取させ出生した仔の顕性糖尿病発症までの病理学的変化について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により研究の中断を余儀なくされたため、組織観察研究の一部に支障があり、遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルス感染拡大の収束とともに、研究の遂行が可能となり、徐々に結果を得ることができる。
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Report
(5 results)
Research Products
(6 results)