三重県で増加する外国につながる高校生の進路形成の課題抽出と解決に向けた重点支援
Project/Area Number |
18K02413
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
江成 幸 三重大学, 人文学部, 教授 (20269682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
オチャンテ ロサ 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 准教授 (00784042)
谷垣 映子 三重大学, 人文学部, 助教 (70303716)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 外国につながる子どもの教育 / 多文化共生 / 三重県 / 移民第二世代 / 外国につながる高校生 / 進路形成 / 学習意欲 / 外国につながる子ども / 外国人児童生徒 / 日本語学習 / 学び習慣 / 学歴期待 / 教科学習 / 学習支援 / 外国人生徒 / 日本語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
三重県の外国人住民の国籍別人数は、1998年から2022年まで20年余り、一貫してブラジル人が最も多い。これは主に、就労目的で来日した日系人が定住しているからである。文部科学省が2018年に調査した「日本語指導が必要な外国人児童生徒」の母語別内訳を見ても、三重県では南米系のポルトガル語(945人)とスペイン語(484人)を合わせた人数が過半数を占めている。また母語がフィリピノ語の児童生徒も、2012年の同調査では207人だったが、2018年には568人と急増した。三重県在住のフィリピン人の約9割が身分・地位にもとづく在留資格をを有しており、日系南米人と同様に、第二世代の子どもたちの教育と進路の動向が注目される。県内自治体の教育委員会、および、外国人生徒が多く在籍する公立学校での聞き取りから、外国にルーツをもつ児童生徒の教育支援は着実に進んでいると評価できる。なお高校卒業後の進路選択に関しては、保護者の理解と協力を得ることが重要と考えられ、通訳付きの相談対応などの充実が求められる。 本年度参加したアメリカ社会学会においては、年次大会のテーマが「官僚制による排除」(Bureaucracies of Displacement)であり、移民に関する報告は非正規移民の子ども(Dreamers)の状況、教育達成における親子関係の影響、子育て中の移民女性の地域参加など、多岐にわたっていた。日本でも、非正規滞在外国人に対する不寛容な政策が、家族の離散や、心理的、経済的な困難をもたらしていると指摘されており、アメリカの研究から得るところは多い。また学会での視察をもとに、ラテン系文化の継承について考察を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染拡大防止への配慮から、面接調査に遅れが生じている。また、大学業務の多忙により、研究成果の取りまとめ作業や、予定している物品購入が先送りになっている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き面接調査の実施を試みる。研究代表者と研究分担者は互いに所属機関での業務多忙により対面では打合せが難しいが、最終年度のまとめについてオンラインで議論し、学会発表と紀要等への投稿を行う予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(14 results)