Project/Area Number |
18K02531
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kyoto University (2019-2022) Hiroshima University (2018) |
Principal Investigator |
柳瀬 陽介 京都大学, 国際高等教育院, 教授 (70239820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長嶺 寿宣 龍谷大学, 国際学部, 准教授 (20390544)
樫葉 みつ子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20582232)
山本 玲子 京都外国語短期大学, キャリア英語科, 教授 (60637031)
横田 和子 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 講師 (80434249)
岩坂 泰子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80636449)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 対話 / 身体 / コミュニケーション / 意味 / 対面授業 / 人工知能 / 身振り / 教師教育 / 教師敎育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022(令和4)年度の研究実績は、2つの公刊と、1つの講演でまとめられる。 (1) 「逆境を活かす新生力(創造的レジリエンス)は授業で培える ― 身体表現からの偶発的コミュニケーション―」: ひつじ書房から刊行された『レジリエンスから考えるこれからのコミュニケーション教育』(村田和代)において、標記の論考を公刊した。これはコロナにおいて対面授業の意味が問い直されたという文脈の中で、教師が学習者の身体に着目し偶発性を活かしながら授業をコミュニケーションとすることの重要性を説いた論考であり、まさに本科研のテーマである「対話的身体」を解説したものである。 (2)「機械翻訳が問い直す知性・言語・言語教育 ―サイボーグ・言語ゲーム・複言語主義―」: 『外国語教育メディア学会関東支部研究紀要』の招待論文として、機械翻訳の急速な発展を受けて、英語を外国語として学び使う者は一種の「サイボーグ」としてAI(Artificial Intelligence) を自らの広義の身体の一部として考えるべきことなどを説いた。なお上の紀要には、論文の英語翻訳を二次出版として出版し、英語母語話者にもAIのインパクトを伝えるようにした。 (3)「英語教育の意義 (why) ・原則 (what) ・指針 (how) :AI時代の再定義」:「未来の先生フォーラム」の招待講演で、人間にとっての世界 (world) とことば (word) は、「身体に根づいた心」 (embodied mind) において重なっていることを説き、AIの台頭と共に身体性を重視しなければならないことを論じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の理論的整理は2つの公刊である程度進んだが、2022年度に予定していたシンポジウムを開催することができなかった。未開催の大きな理由としては、研究代表者の所属校で2022年度前期の4月にある英語選択科目に講師が手配できないことが突然に判明し、研究代表者が中間管理職として急遽その科目を担当せざるを得なかったことがある。その科目は研究代表者にとってまったくの新科目であり、勤労時間の約20%をその科目の準備とフィードバックに費やさざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度こそ本科研を総括するシンポジウムを開催するべく今調整中である。シンポジウムにおいては、身体性の基本的な意味(皮膚を外郭とする身体)と拡張的な意味(使用されるまで道具も含めた身体)の2つに分けて行うべきという考えを2022年度にまとめていた。 だが、2023年度はメンバーのうち2名が新しい大学に異動して適応に時間がかかっている。そのことを考えると、1回のシンポジウムにする方が現実的かもしれない。その際は、「ChatGPTとの音声会話」という学習者にとっての新しい体験の可能性と限界を、身体性という観点から検討するという時機にかなったトピックを設定することも考えられる。しかしこれまで行った2件のインタビューデータも活かす必要があるので、シンポジウムの内容については今後調整を進めてゆく。
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