Project/Area Number |
18K02531
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kyoto University (2019-2023) Hiroshima University (2018) |
Principal Investigator |
柳瀬 陽介 京都大学, 国際高等教育院, 教授 (70239820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長嶺 寿宣 龍谷大学, 国際学部, 准教授 (20390544)
樫葉 みつ子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20582232)
山本 玲子 京都外国語短期大学, キャリア英語科, 教授 (60637031)
横田 和子 日本映画大学, 映画学部, 准教授 (80434249)
岩坂 泰子 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (80636449)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 対話 / 身体 / コミュニケーション / 意味 / 対面授業 / 人工知能 / 身振り / 教師教育 / 教師敎育 |
Outline of Annual Research Achievements |
AIへの対応に追われた2023(令和5)年度は、AIを教育現場で活用する実践を試み、それを理論化する中で、逆に、情動的な身体をもった人間による言語使用の特徴を浮かび上がらせることができた。 (1) AI利用により、逆に人間との対話の特徴を理解する:AIを書き言葉(ライティング)の指導に使うだけでなく、AIと学習者が会話するプロンプトを開発し、学習者の反応を観察した。それらの成果は2023年10月13日には国立情報学研究所「教育機関DXシンポ」で報告した。また2024年2月10日の言語系学会連合公開シンポジウムで、「AIの言語生成と人間の言語使用の違い:AI時代の言語教育のための考察」という題で報告した。 (2) 「英語力」の抽象性を明確にし、失われた身体や状況の要素の重要性を指摘:2023年8月9日の外国語メディア学会全国大会での招待講演の一部を「「「英語力」をこれ以上商品化・貨幣化するためにAIを使ってはならない─技術主導の問いから人間主導の問いへ─」として2024年1月11日に公刊した(https://waseda.repo.nii.ac.jp/records/2000817)。 (3) オンライン動画利用により、人間の情動的表現の特徴を理解する試み リスト:これは教育実践のまとめに過ぎないが、「【まとめ記事】英語の発音を自学自習できるYouTube動画のリスト」を公開し、学習者がオンラインで生身の英語音声の特徴を学ぶことを支援した。 以上述べたように、2024年度は、AIという情動的身体をもたない知性と人間の言語使用を対比することにより本研究課題の解明に間接的に貢献できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2024年度はとにかく生成AIの教育現場への応用という実践的な課題の対応に追われ、本研究課題については「概要」で述べたように、AIとの対比からの逆照射という形でしか解明を進めることができなかった。ただAIの英語教育における活用については、2023年度中に「概要」で述べた論文を含めて3編を公刊した。これにより情動的身体の概念を明確にするための基礎作業は進んだといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
幸い、本科研メンバーの山本玲子氏を代表とする「生身からのことばで語る―AI時代の英語教師の成長―」というプロジェクトが、関西英語教育学会の「授業研究プロジェクト」への採択が内定した。この採択により、このプロジェクトは2024年度に基礎研究を行い、2025年度と2026年度の8月に、全国英語教育学会で報告をすることが義務付けられる。 本科研代表者はこのプロジェクトの主要メンバーとして参加し、本研究の課題意識からこのテーマに取り組む。その結果として、コロナの蔓延や生成AIの登場前には予期しなかった形であるが、本研究課題の研究を進め、その成果を公表したい。
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