早期発症摂食障害の病態解明:生理的バイオマーカーと心理特性・行動療法の効果検証
Project/Area Number |
18K02797
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
大谷 良子 獨協医科大学, 医学部, 助教 (80383074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
作田 亮一 獨協医科大学, 医学部, 特任教授 (40254974)
松浦 直己 三重大学, 教育学部, 教授 (20452518)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 摂食障害 / バイオマーカー / 行動療法 / 心理特性 / 思春期 |
Outline of Annual Research Achievements |
思春期摂食障害は深刻な身体的、精神的後遺症を残すことが報告され社会的にも重要な問題でありながら、治療構造が統一化されているとは言い難い。思春期やせ症の発症のリスク因子を同定することにより、発症メカニズム解明を目指す。思春期やせに対する包括的地域診療プログラムのモデルを構築し、10年にわたり縦断的介入研究を実施した上で、治療効果および長期予後の評価を行う。 実績概要:①外来・入院患者の生物学的基本データの集積を行うために対象となる500名を超える患者データベースを作成し、継続した。2020年はCOVID-19感染症流行に伴う休校や外出自粛に関連したためか当院における小児摂食障害初診患者が2019年から2.2倍の71名に倍増したが2021年も60名、2022年も61名と高い水準が維持された。 ②早期発症摂食障害発症メカニズムの解明:獨協医科大学に入院加療した摂食障害患者を対象にバイオマーカーの評価を行う。今まで2014年から2018年の5年間の患者データを対象にしたが、さらに2019年から2021年の入院患者を対象に追加したため対象は65名から110名に増加した。2022年は追加された110名を対象として入院日数と生理的指標の相関を分析した。三重大学松浦はロジスティック回帰分析等の方法でデータを解析を行った。データは外部HDに保存した。時間変数を加えて因果関係を解明することにより、影響度の高いリスク因子や保護因子を解析した。作成したデータベースをもとに、獨協医科大学と三重大学の研究者が年4回オンライン会議し、研究結果のフィードバック、協議を行った。結果として入院患者の入院日数を予測する因子として収縮期血圧の変化が示唆された。また2022年は当科で日本摂食障害学会を開催し、新しい知見を得るとともに教育セミナーやシンポジウムで摂食障害関連の発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
順調にデータ集積は進んでいる。 得られたデータは膨大であるが統計解析の方法を検討しながら研究を進めている。 論文作成に関しても進行中であるが進捗が予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
①小児摂食障害のバイオマーカー:患者データベースをもとに、体重増加とバイオマーカーの変化を統計的に解析した。2022年度は拡大した対象者110名のデータ分析を行った。次年度はその内容を論文化していく予定である。②小児摂食障害治療モデル:当院は神経性やせ症を対象とした体重増加を強化した認知行動療法であり、認知行動療法(行動制限療法)は、急性期を過ぎた時期から開始する。入院中期から退院を目指す後期は、退院後の社会復帰(登校、家庭生活)に向けて院内学級に参加、心理士による心理教育、支持的心理療法、家族療法等も行う。今までのデータの集積から小児思春期摂食障害では痩せ願望を伴わない回避・制限性食物摂取症(ARFID)が約4割存在した。ARFIDでは治療法の修正を要することがあるため今後は従来の治療モデルに加えて、ARFIDにおける入院治療モデルの構築を進めていく。③得られたデータを解析し、小児科学会、小児神経学会、小児心身医学会等で発表、また、国際誌に論文化を進める。
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Report
(5 results)
Research Products
(101 results)
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[Journal Article] Prevalence of autism spectrum disorder and autistic traits in children with anorexia nervosa and avoidant/restrictive food intake disorder.2021
Author(s)
Inoue T, Otani R, Iguchi T, Ishii R, Uchida S, Okada A, Kitayama S, Koyanagi K, Suzuki Y, Suzuki Y, Sumi Y, Takamiya S, Tsurumaru Y, Nagamitsu S, Fukai Y, Fujii C, Matsuoka M, Iwanami J, Wakabayashi A, Sakuta R.
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Journal Title
Biopsychosoc Med.
Volume: 15
Issue: 1
Pages: 9-9
DOI
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Peer Reviewed
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[Journal Article] Acute administration of methylphenidate differentially affects cortial processing of emotional facial expressions in ADHD children as studied by functional near infrared spectroscopy.2020
Author(s)
Kobayashi M, Ikeda T, Tokuda T, Monden Y, Nagashima M, Mizushima SG, Inoue T, Shimamura K, UjiieY, Arakawa A, Kuroiwa C, Ishijima M, Kishimoto Y, Kanazawa S, Yamagata T, Yamaguchi MK, Sakuta R, Dan I
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Journal Title
Neurophotonics
Volume: Apr;7
Issue: 02
Pages: 025003-025003
DOI
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Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] 多施設共同研究による摂食障害症例131例.2020
Author(s)
井口敏之, 内田創, 井上建, 作田亮一, 岡田あゆみ, 藤井智香子, 北山真次, 小柳憲司, 鈴木雄一, 鈴木由紀, 須見よし乃, 高宮靜男, 永光信一郎, 深井善光
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Journal Title
子どもの心とからだ
Volume: 29
Pages: 2-7
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[Journal Article] 小児摂食態度調査票(ChEAT-26)の有用性について-神経性やせ症と回避・制限性食物摂取症との比較から-2019
Author(s)
山下大輔, 向井隆代, 千葉比呂美, 櫻井利恵子, 松岡美智子, 石井隆大, 須田正勇, 下村豪, 須美よし乃, 鈴木雄一, 深井善光, 内田創, 作田亮一, 井上建, 大谷良子, 井口敏之, 鈴木由紀, 髙宮静男, 北山真次, 鶴丸靖子, 藤井智香子, 岡田あゆみ, 小柳憲司, 山下裕史朗, 角間辰之, 永光信一郎
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Journal Title
子どもの心とからだ
Volume: 28
Pages: 51-57
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[Journal Article] Validation of a childhood eating disorder outcome scale.2019
Author(s)
Nagamitsu S, Fukai Y, Uchida S, Matsuoka M, Iguchi T, Okada A, Sakuta R, Inoue T, Otani R, Kitayama S, Koyanagi K, Suzuki Y, Suzuki Y, Sumi Y, Takamiya S, Fujii C, Tsurumaru Y, Ishii R, Kakuma T, Yamashita Y
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Journal Title
Bio PsychoSocial Medicine
Volume: 13:21
Issue: 1
Pages: 1-11
DOI
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[Presentation] 児童思春期摂食障害診療における遠隔コンサルテーションの可能性.2021
Author(s)
北島翼, 松島奈穂, 森下菖子, 椎橋文子, 春日晃子, 松原直己, 荒川明里, 井上建, 越野由紀, 大谷良子, 川上優太朗,山下匠, 作田亮一,
Organizer
第39回日本小児心身医学会学術集会
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[Presentation] 神経性やせ症に対する認知改善療法の効果の検証.2021
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11.尾上ふみ, 香川まみ, 北島翼, 嶋田怜士, 春日晃子, 森下菖子, 椎橋文子, 松原直己, 松島奈穂, 井上 建, 大谷良子, 作田亮一
Organizer
第24回日本摂食障害学会学術集会.
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[Presentation] 小児摂食障害入院患者における生理的指標の生存時間分析2020
Author(s)
大谷良子, 松島奈穂, 松原直己, 北島翼, 荒川明里, 井上建, 越野由紀, 板橋尚, 村上信行, 松浦直己, 作田亮一
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第62回日本小児神経学会学術集会
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[Presentation] 摂食障害児の腎機能に関する検討2020
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水谷亮, 大谷良子, 越野由紀, 松島奈穂, 松原直己, 北島翼, 荒川明里, 井上建, 白石昌久, 松原知代, 作田亮一
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第123回日本小児科学会学術集会
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[Presentation] 小児摂食障害における感覚処理特性-本人と親それぞれの視点から-2020
Author(s)
北島翼, 大谷良子, 小木曽梓, 岩波純平, 吉田有希, 黒岩千枝, 中込美香, 水島栄, 深谷悠太, 森下 菖子, 椎橋文子, 松島奈穂, 松原直己, 荒川明里, 井上建, 越野由紀, 作田亮一
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第38回日本小児心身医学会学術集会
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[Presentation] 入院治療を要した神経性やせ症(AN)双胎2症例の検討2020
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荒川明里, 大谷良子, 小木曽梓, 岩波純平, 吉田有希, 黒岩千枝, 中込美香, 水島栄, 松島奈穂, 松原直己, 北島翼, 井上建, 越野由紀, 作田亮一
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第38回日本小児心身医学会学術集会
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[Presentation] 埼玉県中学生における体型と摂食態度との関連調査.2020
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岩波純平, 井上建, 小木曽梓, 水島栄, 松原直己, 北島翼, 松島奈穂, 中込美香, 黒岩千枝, 吉田有希, 大谷良子, 作田亮一
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第38回日本小児心身医学会学術集会
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[Presentation] 埼玉県中学生における自閉傾向と摂食行動の関連調査2020
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井上建, 岩波純平, 水島栄, 小木曽梓, 吉田有希, 黒岩千枝, 中込美香, 松島奈穂, 松原直己, 北島翼, 荒川明里, 森下菖子, 椎橋文子, 大谷良子, 作田亮一
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第38回日本小児心身医学会学術集会
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[Presentation] マルトリートメントを背景にもつ神経性やせ症患児への入院時TF-CBT の試み.2020
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小木曽梓, 水島栄, 松原直己, 井上建, 北島翼, 松島奈穂, 中込美香, 黒岩千枝, 吉田有希, 岩波純平, 大谷良子, 作田亮一
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第11回日本小児心身医学会関東甲信越地方会
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[Presentation] 小児摂食障害患者親の会における「語り」の定量的検討.2019
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吉田有希, 岩波純平, 小木曽梓, 黒岩千枝, 中込美香, 水島栄, 松島奈穂, 北島翼, 越野由紀, 大谷良子, 作田亮一
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越野由紀, 大谷良子, 森田翼, 尾野花純, 永井爽, 田中慎一朗, 荒川明里, 小野裕子, 大戸佑二, 板橋尚, 元木京子, 島村圭一, 白石昌久, 新田晃久, 村上信行, 松原知代, 作田亮一
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第144回埼玉県小児科医会 第171回日本小児科学会埼玉地方会
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岩波純平, 吉田有希, 黒岩千枝, 中込美香, 松島奈穂, 荒川明里, 井上建, 越野由紀, 大谷良子, 田副真美, 作田 亮一
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吉田有希, 井上建, 岩波純平, 黒岩千枝, 中込美香, 松島奈穂, 荒川明里, 越野由紀, 大谷良子, 田副真美, 作田亮一
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第36回日本小児心身医学会学術集
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