若年未婚女性における仕事・結婚・子どもの価値とライフコース選択
Project/Area Number |
18K03045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
永久 ひさ子 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 教授 (90297052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 裕子 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 非常勤講師 (50296357)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 晩婚化・未婚化 / 結婚イメージ尺度 / 自由の制約 / 幸せな生活 / 性別分業 / 希望結婚時期 / 結婚意欲 / 文化的自己観 / 未婚者 / 結婚希望時期 / 結婚イメージ / 結婚相手の条件 / 個人目標 / 将来の見通し / アイデンティティ発達 / 結婚のリスク / 結婚と仕事の両立 / 自分探し / 出産可能年齢 / 生育家族 / 専門職 / 結婚の条件 / 恋愛 / リスク回避 / 女性のライフコース選択 / 自己成長の価値 / 仕事 / 結婚 / 晩婚化 / 親密な交際の未経験 / 適当な結婚相手 / 自己成長を脅かすマイナス要因 / 少子化 / 未婚女性 / 出会い / 子ども / 女性の社会進出 / 伝統的子育て観 / ライフコース |
Outline of Annual Research Achievements |
年収200万円以上の未婚者を対象に、結婚イメージの調査を行った。因子分析の結果、未婚者における結婚イメージは、性別分業、自由の制約、幸せな生活の3次元であることを示した。また、自由の制約と性別分業には性差がありいずれも女性の方が有意に高いことが示された。年齢差では男女とも35歳以上で自由の制約が高いことが示されただけでなく、一定の年齢で相手がいない場合の行動についても、自由の制約イメージが高い場合には、婚活などの努力をすることなく生涯独身の心づもりをする割合が高かった。これらの結果から、自由の制約が晩婚化や未婚化の直接的要因であることが示唆された。以上の結果は、文京学院大学人間学部紀要にまとめた。 日本心理学会において「文化的自己観が30歳前後の未婚者における結婚イメージと結婚意欲に与える影響」についてのポスター発表と行った。文化的自己観のうち相互独立的自己観の一部である自己主張は、幸せな生活イメージに正の影響を与え、それを媒介に結婚意欲を高めていた。一方、日本など東アジアで優勢とされる相互協調的自己観は、性別分業と自由の制約を強める主要な要因であり、それを媒介に、結婚は幸せより大変さの方が大きいという結婚のネガティブな評価を強めることが示された。 日本発達心理学会では、結婚意欲および結婚希望時期に影響を与える要因の分析結果のポスター発表を行った。結婚イメージは、アルバイト・パートと有期雇用の非正規において自由の制約イメージが高く幸せな生活イメージが低かった。結婚意欲について結婚イメージと年齢および年収を説明変数とする重回帰分析を行った結果、男性は幸せな生活イメージが高いほど結婚意欲が高く、結婚希望時期が早いことが明らかになった。女性は、自由の制約が低く、幸せな生活イメージが高いほど結婚意欲が高く希望時期が早かった。以上から、結婚イメージ尺度には一定の妥当性があると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、首都圏と地方在住の未婚者への面接調査を行い、その結果から量的調査を行う予定であった。しかし、予想以上にコロナによる自粛が長期化したことで、本務校のオンライン授業などへの対応による忙しさと、自粛を求められたことで面接調査が実施できなくなった。また、国際学会での発表もできなくなった。 今年度に入り、コロナ対策が緩和され、国内の学会発表はできるようになったものの、調査計画はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
文化的自己観、結婚イメージ尺度と子どもの価値が結婚意欲に与える影響についての分析を行い、 既に行った面接調査の内容と照らし合わせながら結果についての考察を行い、論文を執筆する予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(13 results)