Project/Area Number |
18K03070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
中野 有美 南山大学, 人文学部, 教授 (60423860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 敦夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (30338149)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | ストレスマネジメント / 大学生 / 認知行動療法 / マインドフルネス / 中学校 / 抑うつ / 教員 / レジリエンス / ストレス / インタビュー / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍に伴い研究計画を変更して2022年度に認知行動療法を活用した大学生向けのストレスマネジメント学習会の実施について計画した。2023年度はその計画を試行した。先行研究や勤務先の大学の健康調査の結果を参考にして、プログラムの内容は、一般的なストレスマネジメント力の増進、自己理解、他者理解の促進に加え、意欲や能力はあるにもかかわらず単位習得が進みにくい状況の理解と解決策を積極的に盛り込んでいる。(主な参考図書 ①こころのスキルアップ教育の理論と実践(2015、金剛出版)、②大人のADHDのためのマインドフルネス(2021、金剛出版))3名ほどのスモールグループで120分×全9回ほどの学習機会を設け、2023年度中に4グループが終了した。プログラム実施前後、終了後3か月、12か月でストレスマネジメント力に関する次の自記式尺度を実施し変化を観察するとともに学生の感想を聴取した。①Adult ADHD Self-Report Scale (ASRS-J):成人期にみられるADHD特有の状況に焦点を当てた尺度(2005 WHO & Kessler et.al、2017武田ら)、②The Mindful Attention Awareness Scale(MAAS):マインドフルネスの度合いを測定する目的で開発された尺度(2003 Brown & Ryan、2015藤野)、③K6: 米国精神神経学会が作成した精神疾患診断基準(DSM)に基づき、気分障害と不安障害をスクリーニングする簡便な尺度(2002Kessler, 2008古川)、④精神的回復力尺度(Adolescent Resilience Scale; ARS):精神的な落ち込みからの回復を促す心理的特性である精神的回復力を測定する尺度で3つの下位尺度(新奇性追求,感情調整,肯定的な未来志向)からなる(2002小塩)。現在収集されているデータと感想から、学習会は実施する意義があると判断した。2024年度も引き続き学習会を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度までに某公立中学校で収集したデータについては、解析は進めているものの、研究協力者の体調不良等のために学術的な場での公表は未だ行っていない。コロナ禍のために2022年度に研究の内容や対象について方向転換をしたが、方向転換した内容については概ね順調に実践や調査が進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
中学校で収集したデータに関しては、学校適応、抑うつ感、注意力といった3つの要素間の関連、さらには、授業をはさむことでそれらの各要素がどのような影響を受ける可能性があるかについての解析、考察する一方で、授業に参加した生徒の感想を質的な側面から整理し、学術的発表を進めていく予定である。 大学生向けのストレスマネジメント学習会については、2023年度の経験を踏まえてブラッシュアップした内容を学生に提供し、参加学生への影響や学生の感想を引き続き収集する予定である。
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