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水害リスクに応じた土地利用・建築規制に関わる実効的な制度と運用方法の研究

Research Project

Project/Area Number 18K04487
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

馬場 美智子  兵庫県立大学, 減災復興政策研究科, 准教授 (40360383)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡井 有佳  立命館大学, 理工学部, 教授 (50468914)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Keywords水害リスク / 土地利用規制 / 建築規制 / 都市計画制度 / 減災 / 都市計画
Outline of Annual Research Achievements

まず、日本、イギリス、フランスの水害リスクを考慮した土地利用・建築規制に関わる制度に関する文献や資料調査、インターネットによる調査を行い情報を収集した。これらの制度には、都市計画制度や土地利用計画、防災に関わる制度、不動産取引に関わる制度などがある。それぞれの国の関連制度の実効性について、①土地利用・建築規制のメカニズム、②国、広域自治体、 基礎自治体の役割と責務、③住民参加のメカニズム、の3つの観点から整理した。これらの文献調査ではわからない事項や制度の運用に関する事項等について整理し、現地調査で取得すべき情報を整理し調査準備を行った。
2018年度はフランを対象として、エコロジー・持続可能開発・エネルギー省(日本の国交省のような機関)、保険機構、基礎自治体への聞き取り調査と水害リスクが高いエリアにおける現地調査を実施した。聞取り調査を行う基礎自治体は、水害リスクを考慮した都市計画や土地利用・建築規制を行っている地域の中から、Angers(アンジェ)を選んだ。アンジェでは、水害リスクを考慮した都市計画や土地利用計画の運用について聞き取り調査を行い、運用状況、円滑な運用の要因、問題や課題等について収集する。また、水害リスクを有するエリアにおいて踏査にて建築規制の状況について調査した。現地調査を通して、制度は厳格に適用されていると同時に、柔軟な運用が行われていることがわかった。すなわち、土地利用や建築を禁止するという極端な判断がなされるのではなく、条件付きで許可されるなど、建築主の減災努力により建築が可能となるようなケースが多くなっている。
以上のようなフランスの水害リスクを考慮した土地利用・建築規制に関わる制度と運用の実態を考察した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2018年度は、日本、フランス、イギリスの制度について整理するとともに、フランスの制度運用について現地調査を実施し情報を収集することが出来た。フランス調査では多くの文献や情報を取得することが出来た。調査としては、おおむね順調に進めることが出来ていると考える。しかし、これらの情報や文献を日本語に翻訳するのに時間を要したため、論文の作成に少し遅れが出ていることから、2019年度は調査結果を論文としてとりまとめ発表することに注力する。

Strategy for Future Research Activity

2019年度は、日本とイギリスの関連制度の運用実態について調査を進めていく。国内では関連する制度として、区域区分、開発許可、地区計画、建築確認、災害危険区域等の運用事例を調査する。まず、都市計画調査や都市計画ハンドブックを用いて事例を抽出し、制度ごとに内容を整 理する。次に、水害リスクに応じてこれらの制度を活用している自治体に対して質問紙調査や聞取り調査を実施し、制度運用の条件などについて調査する。時に、運用事例がない自治体に対して質問紙調査や聞取り調査を実施し、水害リスク軽減策として制度を活用しない理由も調査する。また、イギリスにおいて、関連制度の運用実態を調査するために、関連機関への聞き取り調査を実施し、運用状況、円滑な運用の要因、問題や課題等について収集する。また、水害リスクを有する地域において踏査を実施し、運用の実態について調査を行う予定である。

Report

(1 results)
  • 2018 Research-status Report

Research Products

(6 results)

All 2019 2018

All Journal Article Presentation Book

  • [Journal Article] 不動産取引時の水害リスク情報提供に関わる制度2018

    • Author(s)
      馬場美智子,大原美保,中村 仁
    • Journal Title

      地域安全学会梗概集

      Volume: 43

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  • [Journal Article] 効果的な無電柱化整備計画策定プロセスの構築2018

    • Author(s)
      小原 雅人,馬場 美智子,岡井 有佳
    • Journal Title

      土木学会年次学術講演会講演概要集

      Volume: - Pages: 77-78

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  • [Journal Article] 密集市街地における街並み誘導型地区計画の効果と課題に関する研究 ー神戸市長田区野田北部地区を対象としてー2018

    • Author(s)
      山際大貴・岡井有佳
    • Journal Title

      歴史都市防災研究所論文集

      Volume: 12 Pages: 169-176

    • NAID

      120006492327

    • Related Report
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    • Peer Reviewed
  • [Presentation] イギリスの水害対策に関わる都市計画制度2018

    • Author(s)
      馬場美智子
    • Organizer
      洪水リスク管理に関する一般研究集会
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  • [Book] 「ゴルド(フランス)-南仏の美しい村」『地中海を旅する62章』2019

    • Author(s)
      岡井有佳
    • Total Pages
      5
    • Publisher
      明石書店
    • ISBN
      9784750347844
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  • [Book] 「水害リスクとまちづくり」『災害に立ち向かう人づくり:減災社会構築と被災地復興の礎』2018

    • Author(s)
      室崎益輝・冨永良喜・馬場美智子他
    • Total Pages
      21
    • Publisher
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623082414
    • Related Report
      2018 Research-status Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2019-12-27  

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