Effects of plant hormone treatment on aroma volatiles in Satsuma mandarin (Citrus unshiu Marc.) fruit
Project/Area Number |
18K05637
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 39030:Horticultural science-related
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
松本 光 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 上級研究員 (20355407)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ウンシュウミカン / 香り / 植物ホルモン / ジメチルスルフィド / ジベレリン / カンキツ / 収穫後果実 / 品質制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
ウンシュウミカンは貯蔵中に新鮮な香りが減少し異臭を生じやすい。これまでに、栽培時にGA(ジベレリン)とPDJ(プロヒドロジャスモン)を混合処理すると、貯蔵中に新鮮な香りが保たれ貯蔵臭も発生しにくいことを食味評価で確認したが、香り成分に及ぼす影響は未解明だった。本研究では、この処理による香りの品質保持効果が、GAとPDJのどちらの薬剤に起因するかを確認し、植物ホルモン処理が香り成分代謝に及ぼす影響を明らかにする。 昨年度までに、GA単剤、PDJ単剤およびGA+PDJ処理がミカンの果肉中の香気成分量と食味に及ぼす影響を調査し、GAまたはGA+PDJ処理を行うと、ミカンの加熱臭や貯蔵臭に寄与するとされているジメチルスルフィド(DMS)の含量が無処理より低く保たれ、食味も新鮮な香りが保たれること、PDJ処理ではこれらの効果がないことを見出した。このDMSの低減効果が貯蔵中も持続するどうかを、貯蔵性の高い‘青島温州’を用いて調査し、8℃で3ヶ月貯蔵後においてGA+PDJ処理果実のDMS含量は無処理に比べて低く、貯蔵中も効果が持続することを見出した。本年度は早生温州の ‘興津早生’に対して同様の処理をして約1か月貯蔵し、香気成分量と食味を調査した。その結果、貯蔵中に有意に変化した成分はDMSのみだった。貯蔵後のDMS含量は、GA+PDJ処理では無処理と比べて有意に低下し風味も新鮮だったのに対して、GA処理では効果が小さく、PDJ処理では効果がなかった。以上の結果から、GA+PDJ処理はミカンの果肉中のDMS含量を低下させ新鮮な風味を保ちやすいこと、その作用はPDJではなくGAに起因し、PDJの混用はGAの効果を高めること、この効果は貯蔵中も保たれることが明らかとなった。
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Report
(6 results)
Research Products
(3 results)