体細胞初期化におけるTET1とp53の協調作用メカニズムの解明
Project/Area Number |
18K06833
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 48010:Anatomy-related
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
徳澤 佳美 愛媛大学, 医学部, 研究員 (20406531)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 初期化 / p53 / TET1 / ヒトiPS細胞 / リプログラミング / 分化多能性 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在のヒトiPS細胞の問題点は、分化多能性の不安定さに加え、初期化の過程で遺伝子異常が生じてしまうことが挙げられる。そのため、我々の研究室では、遺伝子異常が生じず、且つ安定した分化多能性を持つヒトiPS細胞を作製する方法を模索していた。その過程において、DNA脱メチル化反応に関わるTET1遺伝子を初期化因子と共導入すると、コロニー形成数が上昇することを見出していた。他方で、遺伝子異常が生じた細胞はp53/p21経路によって排除される。この応答反応がヒトiPS細胞の作製効率を著しく低下させるため、一般にiPS細胞作製時には、p53の発現を抑制し、コロニー形成数を上昇させている。我々は、p53を抑制しない条件下でTET1を共導入してヒトiPS細胞を作製すると、p53を抑制した条件より、形成されるコロニー数は減るものの、その多くが境界の明瞭なコロニーであることを見出した。これらのことから、p53が機能することで遺伝子異常の生じた細胞が除かれ、さらにTET1を初期化因子と一緒に導入することにより、初期化がより進んだ分化多能性の高い質の良いヒトiPS細胞の取得率が向上するのではないかと考えた。 本研究では、この現象を分子レベルで解析し、さらに分化多能性との関係を明らかにすることを目的とした。今年度は初年度に引き続き、TET1導入ヒトiPS細胞と非導入ヒトiPS細胞を明確に選別し、p53との関係を調べるためのベクター構築の見直しに着手した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)