アポクリン癌を含むアポクリン病変診断の分子病理学的再構築
Project/Area Number |
18K06988
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小塚 祐司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50378311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 朋子 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (90362334)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2018: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 乳腺 / アポクリン / 筋上皮 / 基底細胞型 / 形質転換 / 筋上皮細胞 / 非定型 / CK5/6 / 非浸潤性乳管癌 / 形質変化 / 乳腺病理診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
乳腺領域におけるアポクリン病変は、良悪性の鑑別に加え、類似の細胞形態を示すTriple Negative乳癌や扁平上皮分化を伴う化生癌との鑑別が問題となる。免疫組織化学での検討では、アポクリン病変に付随する筋上皮細胞の形態・形質に関しては、アポクリン上皮との相互作用に加え、乳頭状構築病変、硬化性病変、拡張乳管内病変等の腫瘍周囲環境によって異なることが示唆された。p53とKi67陽性細胞の率は、良性と悪性病変で異なる傾向の報告があり、各々の良性・悪性領域内でもヘテロな陽性細胞の分布を示すことが明らかになった。またER、PgR、CK5/6陰性、AR陽性を基盤に、HER2陰性(Triple negative type/TN型)もしくは HER2陽性症例(HER2 type)に加え、形態上はアポクリン分化を示すが免疫染色では上記に該当しない非定型である症例が存在した。乳癌においてはサブタイプにかかわらず腫瘍浸潤リンパ球 (TIL) を伴うことがあり、TIL、PD-L 1レベル(SP 142)と免疫サブセットの存在検討では、定型的アポクリン病変に関してはTN 型、HER2(+)型であっても腫瘍免疫応答に乏しいグループに属することが示唆された。TN乳癌細胞株で発現が高く、特に乳癌幹細胞の性質を有する腫瘍での高発現が報告されているGD2は、アポクリン癌は陰性であった。一次線毛に関しては、ほとんどの乳癌細胞では発現がみられず、発現の亢進を認めたものはCK5/6陽性のいわゆる基底細胞型乳癌であった。アポクリン癌と思われる一部の症例にもびまん性の発現を認めたもののReversed Nuclear Polarity(RNP)は不明瞭で、IDH2は陰性であった。断頭分泌を伴う好酸性細胞質とRNP を伴うアポクリンDCISにも分類可能な病変が、Luminal A型を示し、IDH2陽性であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
アポクリン病変は形態的な判断に基づくと良悪性部が複雑に分布し、一部には移行像も認めたため、各病変の位置関係と関連性の評価の客観性の担保が問題と なった。視点を変え、TMAを用いて通常型浸潤癌や他組織型との差異を追加検討する過程で、CK5/6陽性、一次線毛の非定型的な発現を伴う特殊なアポクリン類似 病変の検討や腫瘍浸潤リンパ球の検証を行ったため、本来の実験予定から遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
アポクリン病変とTN乳癌を含む他の組織型、CK5/6陽性、一次線毛、IDH2の非定型的な発現を伴う特殊なアポクリン類似病変の比較解析を行う。
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Report
(5 results)
Research Products
(28 results)
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[Presentation] 原発性乳癌の性質および進行度と腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の関係の検討2018
Author(s)
長野 真由子, 齋藤 佳菜子, 小塚 祐司, 木本 真緒, 澁澤 麻衣, 今井 奈央, 野呂 綾, 稲上 馨子, 石原 幹也, 水野 聡朗, 小川 朋子
Organizer
第26回日本乳癌学会総会
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[Book] 乳腺腫瘍学 第4版2022
Author(s)
小塚祐司(分担執筆)
Total Pages
520
Publisher
金原出版
ISBN
9784307204507
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[Book] 細胞診アトラス2021
Author(s)
三上芳喜、小塚祐司他
Total Pages
370
Publisher
文光堂
ISBN
9784830604829
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[Book] 乳腺腫瘍学 第3版2020
Author(s)
日本乳癌学会(分担執筆)
Total Pages
456
Publisher
金原出版
ISBN
9784307204088
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