男性ホルモン補充に起因する虚血性心血管疾患に対する生体内NO量制御の有用性の検証
Project/Area Number |
18K09141
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
坂梨 まゆ子 金城学院大学, 薬学部, 准教授 (80363662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 俊博 琉球大学, 医学研究科, 助教 (50244330)
筒井 正人 琉球大学, 医学研究科, 教授 (70309962)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | テストステロン / NOx / 硝酸塩 / 虚血性心疾患 / 硝酸ナトリウム / 一酸化窒素 / 虚血性心血管疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに、NO合成酵素完全欠損マウスを用いた心筋梗塞モデルの心筋mRNA発現を解析し、テストステロンがアンジオポエチン様4因子レベルの増加に関与することを明らかにした。アンジオポエチン様4因子の過剰発現は、リポタンパク質リパーゼに依存した脂肪分解の阻害や、遊離脂肪酸の取り込み制御に関与することから、脂質代謝異常を増悪する可能性が考えられた。そこで本年度は、1年間低NOx食を負荷した食餌誘発性生体内NOxレベル低下モデルマウスを用いて、脂質代謝における影響を検討した。実験の結果、血漿トリグリセリド値は、通常食を負荷したsham群とORX群間で有意差を認めなかったが、sham+通常食群に比してsham+低NOx食群で有意な増加を認めた。一方ORXマウスでは、通常食群と低NOx食群間で有意差を認めなかった。内臓脂肪量は、通常食を負荷したsham群に比してORX群で有意な増加を認めた。Shamマウス、ORXマウスともに通常食群に比して低NOx食群で増加傾向を示したが、Shamマウスでは著明な増加であった一方、ORXマウスでは有意差を認めなかった。以上より、テストステロンレベルが正常な状態では、NOレベルの低下は脂質異常を有意に増悪するものの、テストステロンレベルが低下した状況では、NOレベル低下による脂質異常の増悪が抑制される傾向であることが示唆された。さらに、摘出した内臓脂肪のアディポネクチン発現量をWestern blotにより検討したところ、sham+通常食群に比してsham+低NOx食群で低下傾向を認めた。Sham+通常食群に比してsham+低NOx食群では、有意に低下していたが、ORXマウスでは通常食群と低NOx食群で有意差を認めなかった。一方、TNF-αや慢性炎症の指標の一つである誘導型NO合成酵素の発現量については、各群で有意な変化を認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、2021年度に計画した食餌誘発性生体内NOxレベル低下モデルマウスの脂肪組織を用いた実験を行うことで、昨年度に得られた結果の機序の確認に着手することができた。また、2021年度に行った ORX+低NOx食投与マウスの運動機能実験を行なったマウスの脳組織については、現在、酸化ストレスマーカーの免疫組織染色条件を検討中であることから、本研究は前年度に比しておおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、現在条件検討を行っている内臓脂肪の脂質代謝および炎症関連項目の定量的RNA、ならびに運動機能実験を行なったマウスの脳組織を用いた免疫組織染色評価を完了させる。これまでに得られたデータを統合し、多面的に解析を行い、研究成果を公表する。
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Report
(5 results)
Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Idarubicin, an Anthracycline, Induces Oxidative DNA Damage in the Presence of Copper (II).2020
Author(s)
Mizutani H, Shiga C, Imai M, Ikemura K, Kitamura Y, Ohta K, Miyazawa D, Sakanashi M, Tahira T, Maeda T, Hiraku Y, Kawanishi S.
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Journal Title
Anticancer Research
Volume: 40
Issue: 10
Pages: 5399-5404
DOI
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Peer Reviewed / Open Access
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