咀嚼筋のサルコペニアから高齢者における形態と機能の乖離の問題に迫る
Project/Area Number |
18K09674
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大井 孝 東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (10396450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 耕生 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (30756292)
服部 佳功 東北大学, 歯学研究科, 教授 (40238035)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 口腔機能 / 咀嚼筋 / サルコぺニア / 高齢者 / 口腔保健 / コホート研究 / サルコペニア / 咀嚼機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
80歳で20歯を有する高齢者、いわゆる8020達成者の割合は近年で急激に増加した。しかしながら一方で20歯以上を有し歯列・咬合の形態的な健全性を維持しているにも関わらず、十分な咀嚼機能を発揮できない『形態と機能の乖離』した高齢者を診察する機会も少なくない。本研究では高齢者の咀嚼機能における『形態と機能の乖離』が、咀嚼筋量の減少と筋力低下、すなわち咀嚼筋のサルコペニアに拠るとの仮説を基に、咀嚼筋のサルコペニアと現在歯数、咀嚼機能および心身機能との関連をコホート研究にて検証する。さらに『形態と機能の乖離』を予測する咀嚼筋のサルコペニアの病態のしきい値を検討する予定である。 2019年度から2021年度の3年間は新型コロナウイルス感染拡大のため全日程が中止となり、新規の検診データは得られなかったが、2022年度は4年ぶりに検診が実施できた。 今年度は調査フィールドである岩手県花巻市大迫町の亀ケ森地区において延べ3回(2022年11月7日、11月14日、2023年1月25日)の検診を実施した。検診対象は50歳以上の62名(男性25名、女性37名、平均年齢65.2±8.7歳)であった。検診項目は人口統計学的指標、医学検査データ、頭部MRI撮影、および口腔保健データ(残存歯数、歯周組織検査、口腔関連QOL、主観的咀嚼機能の調査、デンタルプレスケールを用いた咬合力検査、グミゼリーを用いたグルコース溶出法による咀嚼能率検査、細菌カウンタを用いた口腔内細菌数検査、口腔湿潤計ムーカスを用いた口腔湿潤度検査、およびJMS舌圧計を用いた舌圧測定など)である。取得したデータについては現在集計中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大のため、2020年度、2021年度の2年間検診を実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に変更はなく引き続き新たな対象者のリクルートと調査を実施しコホートの拡大を図るとともに、これまでのデータベースを基に解析を進める。具体的には、2023年度は2022年度と同様に、被験者の選択、歯科・医科学検査を継続し被験者の増員を図るとともに測定項目のデータベースを追加する。 2023年度は5回の検診を予定しており、この検診に参加するおよそ120名の対象者に研究内容について説明を行い、同意を得られたものに対し、口腔内診査・咀嚼機能検査、要介護発生など調査を行う。さらに医科データとの関連を、多変量解析にて検討しその成果を国内外の学会にて発表する。解析内容は①地域高齢者における歯列状態と最大咬合力、および主観的・客観的咀嚼能力との関連の横断解析、②咀嚼筋量と最大咬合力、および主観的・客観的咀嚼能力との関連の横断解析である。
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Report
(5 results)
Research Products
(25 results)
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[Journal Article] Regular dental visits, periodontitis, tooth loss, and atherosclerosis: The Ohasama study2022
Author(s)
Sho Yamada,Takamasa Komiyama,Takashi Ohi,Takahisa Murakami,Yoshitada Miyoshi,Kosei Endo,Takako Hiratsuka,Azusa Hara,Michihiro Satoh,Yukako Tatsumi,Ryusuke Inoue,Kei Asayama,Masahiro Kikuya,Atsushi Hozawa,Hirohito Metoki,Yutaka Imai,Takayoshi Ohkubo,Yoshinori Hattori
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Journal Title
J Periodontal Res.
Volume: in press
Issue: 3
Pages: 1-8
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] 現在歯数と歯周炎の交互作用が脳形態変化に与える影響 大迫研究における縦断 MRI 解析2022
Author(s)
山口哲史, 小宮山貴将, 大井 孝, 村上任尚, 佐藤倫広, 沼崎貴子, 三好慶忠, 遠藤耕生, 山田 唱, 目時弘仁, 大久保孝義, 服部佳功.
Organizer
日本補綴歯科学会 第131回学術大会
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