Study of the educational effect by new methods of workplace-based teaching and assessment in clinical clerkship
Project/Area Number |
18K10004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
赤池 雅史 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (90271080)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 診療参加型臨床実習 / クリニカルクラークシップ / 診療現場評価 / クリニカル・クラークシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は2022年1月から臨床実習を開始する4年次に対して新しい診療現場指導・評価方法を導入し検証を行う予定であったが、COVID-19感染症流行によって、2022年1~12月の4~5年次必修のクリニカル・クラークシップは45週中11週が対面実習中止あるいは患者との接触禁止となり、それ以外の期間においても、患者との接触は1日15分以内に制限された。このように学生による診療参加がほとんど実施できていない状況において、必修実習を修了した5年次を対象にアンケート調査を実施し、臨床実習実績および自己評価、指導についての学生の評価、学生の満足度、自由記載意見等のデータをコロナ禍前の2019年度と比較した。この結果、臨床実習実績は、担当患者数-15.6%、病歴聴取患者数-45.6%、身体診察患者数-50.2%、カルテ記載患者数-51.2%、症例提示患者数-60.6%、病状説明立会患者数等-39.0%と大幅に減少し、学生による評価(1~5点)では、病歴聴取、身体診察、カルテ記載、症例提示、医療手技、診療参加、指導体制・状況のいずれも有意に低下していた。しかしながら、総合的満足度(100点満点)は85.6点で、2021年度よりもさらに上昇し、2018-2019年度平均の77.1点よりも有意に高かった。自由記載では、対面実習中止による診療参加の減少を残念に思う意見が多数見られる一方で、レクチャー中心となった臨床実習のために知識を修得できたことを肯定的に捉える意見が多くみられ、これが総合的満足度の上昇に繋がったと考えられた。これらの結果は、学生は、診療参加による技能・態度領域の修得よりも、知識領域の修得に関心が高いことを示すものであり、新たな診療現場指導・評価法導入による教育効果の検証には、学生の自己評価や満足度ではなく、技能・態度領域の到達度指標が必要であることを示唆するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年1~12月に実施した4~5年次クリニカル・クラークシップ(必修)については、学生による診療参加型大幅に制限された状況が持続し、新たな診療現場指導・評価法導入は前年度に引き続き困難であった。このような状況をうけ、2022年度もクリニカル・クラークシップ(必修)の履修を修了した5年次を対象として、担当患者数、単独で病歴を聴取した患者数、単独で身体診察した患者数、カルテ記載した患者数、カンファレンスで症例提示した患者数、病状説明に立ち会った患者数等の臨床実習実績、病歴聴取、身体診察、カルテ記載、症例提示、医療手技、診療参加についての自己評価、指導体制・指導状況についての学生の評価、学生の満足度、学生の自由記載意見等のデータを収集し、2021年度のデータとあわせて、コロナ禍前の状況と比較検討した。これらによって、学生の満足度は、診療参加度の向上による技能・態度領域の修得よりも、レクチャー等で得られる知識領域の修得に依存しており、新たな診療現場指導・評価法導入による教育効果の検証においては、学生の自己評価や満足度を指標とするだけではなく、技能・態度領域の到達度指標が必要であることを示すことができた。これは、本研究の目的である新たな診療現場での指導・評価法の導入による教育効果について、新たな知見となるものであるが、2022年度は2020、2021年度に続いてCOVID-19感染症拡大による臨床実習での学生の診療参加度の大幅な低下があったため、現在までの研究の進捗状況については「やや遅れている」と判断した。このため研究期間を2023年度まで延長することとし、計6年間で研究を完了する見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はクリニカルクラークシップを履修する4~6年次に対して、COVID-19感染症の流行状況をみながら、miniCEX、実習ログ・ポートフォリオ、指導者との振り返りセッションの導入等の新しい指導・評価方法の導入促進を再開する。具体的には、臨床実習実績、診療参加についての自己評価、指導体制・指導状況についての学生の評価、学生の満足度、学生の自由記載意見等のデータを引き続き収集し、前年度までとの比較検討を行うとともに、満足度を規定する因子、学修成果を規定する因子の同定、実習週数増加や新しい教育手法との関連性についての検証を引き続き行う。また、自由記載によるテキストデータをもとに学生の意見の傾向及び特徴に関する質的分析を行う。これらによって、臨床実習の実施内容が、学生の満足度や学修成果に及ぼす影響を明らかにする。得られた結果を基に、新たな診療現場での指導・評価法の導入が、学生の満足度や学修成果の向上等、クリニカル・クラークシップの教育の質の改善に及ぼす影響を明らかにし、さらに問題点・課題の解決を考察することで、本研究課題で設定した学術的「問い」についての結論を明らかにする。COVID-19感染症流行の影響がおさまらず、学生による診療参加制限が継続され、新たな診療現場指導・評価方法の導入が困難であった場合は、診療参加への制限が臨床実習学生の自己評価や満足度に及ぼす影響を分析することで、診療現場指導・評価法導入の教育効果の検証における問題点・課題を明らかにし、本研究の目的を達成する方針とする。
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Report
(5 results)
Research Products
(16 results)