Project/Area Number |
18K10867
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Matsumoto University |
Principal Investigator |
齊藤 茂 松本大学, 大学院 健康科学研究科, 准教授 (10454258)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 上級審判員 / メンタルモデル / 選手との関係性 / 競技の理解 / 審判受難の時代 / 審判員 / 心理的ストレス / コントロール / メンタルサポート / ライフストーリーインタビュー / ストレス / 審判員の姿勢 / 二律背反 / ストレスの発生機序 / ライフストーリー / 面接調査 / インタビュー調査 / ストレス対処モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではこれまで、サッカーの上級審判員が試合で判定を行う際に何を考えて判定をしているのか、その準拠する心的な枠組みを説明するために、「メンタルモデル(mental model)」の概念を導入し、分析を行ってきた。「メンタルモデル(mental model)」(ジョンソン,1988)とは、人間が外界の情報を理解したり処理したりする過程において判断を行う際の前提となる、経験や知識に基づき形成された心の中に持つ表象(イメージ)の心的枠組みのことである。メンタルモデルはこれまでにも応用的に、スポーツや音楽領域における優れた指導者を対象とした研究がされており(例えば、北村ほか,2005/2007)、指導者の指導観、指導意図、及び指導行動等を説明するための概念として用いられてきている。これまでの本研究課題の分析結果として、1.「選手の力を引き出す」、2.「選手の気持ちに添う」、3.「受け入れられる努力」)」、4.「競技の理解」、及び5.「ぶれない」の重要性が見出されており、これらの要素が優れた上級審判員の「メンタルモデル」を構成することが明らかとなってきている。 昨今においても、例えば柔道の世界選手権において、国際柔道連盟(IJF)が男子100キロ超級決勝で誤審があったことを認め、「深くおわびし、今後はルールに従って判定する」との声明を出す事態となっている。こうしたことからも分かる通り、審判員を取り巻く現代の状況は、まさに「審判受難の時代」(一,2007)である。こうした背景からも、「優れた上級審判員のメンタルモデル」を構築することにより、審判員にかかる「多様なプレッシャーやストレス」(上川,2008)に対して上級審判員がどのように対処をしているのか、または、選手とともにその試合を作り上げていこうとするような、従来とは違った角度からのアプローチができるのではないかと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度も新型コロナウィルス感染症の影響が残り、本研究課題の結論を出すために十分と言えるデータ収集を進めることができなかった。もう1年研究期間の延長をさせていただくこととした。 今後も新型コロナウィルス感染症への不安が完全に払拭したとは言えないが、本研究課題最終年度となる今年度は、オンライン面接等も取り入れ、リッチなデータの収集を継続して行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は新型コロナウィルス感染症が「5類感染症」へと移行したため、対面による面接調査が進めやすくなると考えられる。しかし、新型コロナウィルス感染症への不安が完全に払拭したとは言えないことから、並行してオンライン面接等も取り入れたデータ収集を実施していきたいと考えている。 今年度は結論を出すために十分と言える豊富なデータを収集し、研究期間の延長を生かして2023年度中の論文投稿を目指して研究を進めていく。
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Report
(5 results)
Research Products
(4 results)