情報化時代における佚文収集の手法についての研究:大蔵経からの抽出を事例として
Project/Area Number |
18K12001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90020:Library and information science, humanistic and social informatics-related
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Research Institution | Ritsumeikan University (2019-2022) Hanazono University (2018) |
Principal Investigator |
山田 崇仁 立命館大学, 文学部, 非常勤講師 (20425010)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 佚文収集 / 出土文字資料 / 大蔵経 / 先秦史資料 / 中国史 / 情報検索方法 / 外字問題 / 佚文研究 / パターン認識 / 悉皆調査 / 古写経との比較 / 中国先秦史史料 / 『世本』佚文 / 『國語』韋昭注 / データベースからの効率的な検索手法 / 漢字仏教文献 / 先秦関連伝世文献佚書 / 輯佚書作成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度後半から、新型コロナウイルスによる内外の研究機関での調査がやや緩和された。ただし、研究代表者が希望する研究機関での図書閲覧には制限があったため、本年度も過年度に入手した材料を使用して佚文の収集・整理を行った。予定では、本年度中に作業を終える予定だったが、データのまとめを依頼していた作業従事者がコロナ感染やその他の事情により予定通り進まず、作業を次年度に延長することにした。 また、前年度から継続して行っている先秦期出土文字資料との比較作業において、大蔵経佚文に記される先秦期に関する記述は、六朝期の歴史研究を反映したものが一定量含まれている見込みである。 ただし、それらの記述が当時の新たに獲得された材料に基づくものなのか(誤字レベルも含めて)、あるいは資料に拠らない独善的な創作なのか、不明な部分もある。そのため、これらの情報を含め佚文として収集する予定に変更はない。 また、Unicode未収録字の処理方法について、既存の処理方法の再確認や新たな方針を建てて試行し、一定の成果を得ることができた。それは、Unicode収録字の異体字についてである。まず、異体字が明らかな誤字であると確信できた場合には、できるだけ既存の収録字に正規化する(これは検索などの便を図ったためである)。当該字が明らかにテキスト上で何らか(テキストの継承関係に関する大きな影響を与える/既存の解釈に再検討を迫るなど)の意義を持つ異体字(または別字)であれば、他の字と個別に管理可能な方法で個別字として扱う方針とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の作業方針としては、緯書のデータ整理作業を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で整理作業が予定通りに進まなかった。こちらについては次年度での作業完了を予定している。 日本蔵古写経データに関しては、昨年度に引き続き、日本蔵古写経データベースの新公開情報を常に確認していたが、(底本の関係で)研究に大きな影響を与えるものは公開されていないと判断したため、現状の作業進行に影響はないと判断している。ただし、次年度に必要な写本データが公開されれば、複写なり閲覧なりに赴く予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの影響により、3回目の延長を申請した。 最終年度として、これまでに収集した資料を整理することを目的とする。 必要と機会に恵まれれば、各地の所蔵機関にて複写・閲覧活動を行う予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(15 results)