A Study of Sherman Lee: Collecting Asian Art in America
Project/Area Number |
18K12265
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
五十嵐 潤美 岡山大学, 教育推進機構, 講師 (90711622)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | シャーマン・リー / GHQ/SCAP / 占領軍 / GHQ美術政策 / マーガレット・ミード / GHQ / SCAP / デトロイト美術館 / アジア美術コレクション / アーナンダ・クーマラスワミ / アメリカの美術館 / GHQ/SCAP RECORDS / アジア美術 / アメリカ美術館 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間当初は、シャーマン・リーのアジア美術観に大きな変化があったと思われるデトロイト美術館時代の資料収集に力を入れた。その中でマーガレット・ミードと書簡を交換するきっかけとなった展覧会の詳細を得ることができた。しかし、残念ながらミードとの書簡が含まれているはずの1944年のファイルが行方不明であることが判明した。通常、リーは受け取った書簡はもちろん、自分が出した書簡も写しを几帳面に保存していることから、1944年の資料を保存していたファイルボックスそのものが何らかの事情で失われたと結論付けた。紛失した資料を補うため、ニューヨーク他のあるミード側のアーカイブ調査をするという可能性もあったが、研究途中でコロナ禍を経験し、海外調査が困難となった。再開の機会をうかがっていたが、結局断念せざるを得ず、もう一つの研究対象であった国内のGHQ資料調査に切り替えることとなった。 GHQ資料は、リーのもう一つの転機となったGHQでの勤務の実態を示すものであった。国会図書館所蔵GHQ/SCAP文書のうち、リーの赴任期間中の美術記念物課に関するものを収集調査し、関係する文書はほぼ全てマイクロフィッシュからpdfにすることができた。興味深いのは、同課の元となったヨーロッパのThe Monuments, Fine Art, and Archives Programとの業務の相違であった。ナチスによって略奪された美術品の奪還が大きな業務であったヨーロッパの組織に比べ、日本では、国内に現存する美術品の実態調査ならびに戦後日本の美術界を民主的なものにするための調査指導に重きが置かれていた。このため、日本政府に協力を要請し、日本人美術史家を調査員として使い、リー自身も頻繁に日本各地で調査指導をした。GHQ文書にはそれを示す出張記録と内部文書が残されており、そこから業務実態をたどることができた。
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Report
(6 results)
Research Products
(4 results)