Political Functions of the Intellectual Public Sphere in the Habsburg Monarchy during the Age of Enlightened Despotism
Project/Area Number |
18K12539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 03040:History of Europe and America-related
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
上村 敏郎 獨協大学, 外国語学部, 教授 (20624662)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 啓蒙 / メディア / 公共圏 / ネットワーク / 秘密結社 / ハプスブルク君主国 / 啓蒙専制 / 出版物 / プロテスタント / 出版 / 印刷メディア / 社会的ネットワーク / 検閲 / 警察 / ウィーン / コミュニケーションネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、啓蒙専制期ハプスブルク君主国における公共圏、特に権力と言論活動の関係を検討するために、過激な啓蒙思想の流通と関連する3つのコミュニケーション・ネットワーク、①出版ネットワーク、②秘密結社ネットワーク、③宗派ネットワークの関係性と構造を解明し、ハプスブルク君主国における言論活動が「文芸共和国」と言われるような仮想的な知のネットワーク空間にどのような形で関与していたかに留意しつつ、ハプスブルク君主国における啓蒙期知的公共圏が果たしていた政治的機能について検証することを目的としている。 2023年度は、残額がほとんどなかったため、本研究費での支出は書籍購入などに留まり、これまでの成果をまとめる作業に力を入れた。 研究成果の公開として、これまでの研究成果をまとめ、ガリツィアの啓蒙について論じた「18 世紀末ハプスブルク君主国におけるガリツィアの啓蒙 ――ガリツィアをめぐる啓蒙知識人の眼差し――」を『社会文化史学』67号にて発表した。また、ドイツ・ユニオンの関係者が1794年の靴屋の涜神事件と関係していた可能性を検証した論文「「酒場は大学、教会はクラブ」 ─18世紀末ウィーン郊外における職人たちの公共圏と啓蒙のネットワーク─ 」を『東欧史研究』46号で発表した。 研究期間全体を通じて、本研究は出版ネットワークと秘密結社ネットワーク、そして宗派ネットワークがある程度重なっており、相互に作用しながらハプスブルク君主国の知的公共圏において一定の影響力を持っていることを確認できた。その一方で、コロナ禍の中で史料調査に遅れが出たこともあり、政治的な側面については十分納得のいく形で検証することはできなかった。
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Report
(6 results)
Research Products
(13 results)