プロテスタント・キリスト教の受容を通じたカレンの人間観の変容:魂から精神へ
Project/Area Number |
18K12605
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
田崎 郁子 大東文化大学, 国際関係学部, 講師 (00760711)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | キリスト教 / 人間観の変容 / 経済活動 / カレン / タイ / プロテスタント・キリスト教 / 宣教活動 / 労働 / ミャンマー / 開発プロジェクト / 人間観 / 東南アジア大陸部山地 / 聖書の翻訳 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、プロテスタント・キリスト教との接触を通じたローカルな人々の人間観の変容について、東南アジア大陸部山地に居住するカレン民族を事例に明らかにすることである。特に、聖書の現地語翻訳に伴うローカルな概念の変容を、カレンの人間観の基底をなす「魂」「精神と身体」を意味するカレン語の変遷に着目して考察することである。2018年度から本年度までに予定していた海外渡航による現地調査及び文献収集ができなかったため、2022年度はこれまでに収集した資料とデータをもとに、タイ北部のボーケーオ行政区のキリスト教徒カレンの事例を中心に考察を進めた。その内容は以下の通りである。 1.経済活動との関係からの考察:キリスト教受容がもたらす人間観の変容が、イチゴ栽培を中心とする資本主義経済への包摂との相互作用の中で、カレンの人々の日常生活の再編にどのように影響するのか。 2.教会活動の中で強調される言葉について:それが形而上学的な側面のみならず、人々の日常生活の中でどのように規範化しているのか。 3.上記1・2について、非キリスト教徒と比較・対照すること。 本年度は産休育休からの復帰の年でもあり、研究成果の発表には至らなかった。来年度は上記の成果をアウトプットすることにも努めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
妊娠出産と育児のため研究時間の確保が非常に難しかった。学会参加や論文執筆のために机に向かうこともあまりできていない。特に2021年夏から2022年夏まで産休育休を取得し、科研費による研究の中断を余儀なくされた。 以上の理由から2022年度は資料の分析・考察や投稿論文の執筆がほとんど進んでおらず、研究は「遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
科研費使用の延長申請を行った。そこで書いたことと重複するが、まずは収集済みの文献資料を用いた研究を進める。特に申請書で挙げていた「聖書の現地語翻訳と魂/精神概念に関する語彙の選択過程についての文献調査」に関する資料の整理・検討を行い、投稿論文を仕上げることに注力したい。具体的には、英語とカレン語の手持ちの資料を生かし、カレンの魂/精神概念を形成する語彙に着目し、カレン語正書法の確立とカレン語辞書の編纂過程と併せて聖書のカレン語への翻訳における独特の語彙の選択過程について明らかにしていきたい。また、この7月には日本タイ学会での発表も予定している。少しずつ動けるようになってきているので、研究時間の確保に努めるとともに、海外渡航による現地調査の再開も考えたい。
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Report
(5 results)
Research Products
(2 results)