乳児重症型先天性筋疾患児の「わかっていそう」を明らかにする教育的支援の在り方
Project/Area Number |
18K13206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
寺本 淳志 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (70713345)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2019: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 先天性筋疾患 / 乳児重症型 / コミュニケーション / 教育的支援 / 乳児期重症型 / 先天性筋疾患児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は乳児期発症重症型先天性筋疾患児に対する、意思表出手段の獲得のための支援に留まらない系統的な支援の在り方を検討することである。そのために(1)質問紙調査による全国の当該疾患児童生徒に対する学校教育の現状と課題、担任教員の認識の確認、(2)保護者への面接調査による当該疾患児童生徒の育ちのプロセスに関する知見の蓄積、(3)継続的な教育的係わり合いの実践資料の蓄積を行う計画である。 本年度も昨年度までに引き続ぎ、新型コロナ感染症の影響を鑑み、予定していた(1)(2)の質問紙調査や面接調査を中止せざるを得なかった。(3)に関して、筆者自身による教育実践はご家庭の理解もあり訪問を再開し、対象生徒の文字による文章表現の拡大に関する実践を展開し、当該疾患児の生活経験やコミュニケーション経験の制限を踏まえた表出機会の設定等教育的支援の在り方の重要性に関する示唆を得られた。また、昨年度から新たに対象に加えた児童に関しても、視線入力装置を活用した活動の展開が見られ、ベッド上での仰臥位姿勢における機器設定や使用するソフトにおける工夫の重要性が示された。在籍する学校との連携も行う中で、教育課程や学びの場に関わる課題も示された。福島県立須賀川支援学校に在籍する対象児の実践は、筆者による訪問は叶わなかったものの、学校での授業実践は蓄積されており、新型コロナ感染症に関わる病棟での活動制限の中でも、対象猪野意思表出方法を丁寧に分析する中で教師側の読み取りが拡大し、活動が展開することが示された。 最終年度は、(1)の質問紙調査及び(2)の面接調査を行い、実践的な知見と合わせて研究全体の取りまとめを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の対象児は極めて重篤な医療的ケアのニーズを有しており、新型コロナ感染症のみならず、各感染症に対する感染リスクに対して極めて慎重に対応する必要がある。協力校における実践においても同様に最大限の配慮を行う必要があり、病棟内で行われる授業にも、実際に様々な制限が掛かっていた。そのため、(1)の質問紙聴者、(2)の面接調査、(3)の教育実践全てにおいて、ご本人やご家庭、各校への配慮から実施を延期せざるを得ない部分があった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となるため、(1)の質問紙調査は学校への配慮は行いつつ、実施する。(2)の面接調査も、テレビ会議システムを用いた遠隔での実施等を検討しながら実施する。(3)の教育実践は現状再開できておりこのまま継続し実践データの蓄積と分析を行う。須賀川支援学校における教育実践については、筆者による訪問や直接的なかかわり合いは今年度も実施できないものの、遠隔での授業検討などを行いながら、支援の検討及び分析を行う。
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Report
(5 results)
Research Products
(2 results)