思考プロセスの個人差に応じた創造性教育プログラムの開発と検証
Project/Area Number |
18K13236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Doshisha University (2022) Kochi University of Technology (2021) Osaka University (2018-2020) |
Principal Investigator |
山口 洋介 同志社大学, 免許資格課程センター, 助教 (60769602)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2018: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 創造的思考 / 創造性 / 創造的思考観 / アイデア生成 / デザイン思考 / 探求 / 創造性教育 / 拡散的思考 / 発想技法 / プロトコル分析 / 発話思考法 / タイピング思考法 / 思考プロセス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度から、高等学校では「総合的な学習の時間」に代わる科目として、「総合的な探究の時間」が始まるとともに、選択科目として「理数探求」「日本史探求」などの科目も導入されることになった。こうした流れは、創造的な思考力の育成を図る本研究の目的と符合するものである。探求の過程において、学習者はさまざまな障壁に直面することが予想される。固定観念にとらわれず、先行研究とは異なる独自な視点から仮説を生成したり、得られた結果に関して多面的に可能性を検討したりすることは、決して容易ではない。本研究の内容は、そうした能力について理解を深め、指導に生かしていくうえで有益な示唆を提供するものであると考えられる。 本年度においては、以下の取り組みを行った。1)創造的思考過程におけるアイデアの評価能力に関する予備的な調査を実施した。評価の過程は、アイデアに関する潜在的な価値を予想する活動であり、思考の進む方向を大きく左右する。例えば、有望だと評価されればその方向についてさらなる探索がなされる一方で、有望でないと評価されたアイデアや観点については、たとえ創造的なアイデアにつながる可能性が高かったとしても、そこで探索が終了してしまう。そこで大学生を対象に、個人の有する思考スタイルとアイデアの評価傾向との関連性について分析した。2)多面的な思考を促すことを目指した教育的な実践を実施した。道徳的な葛藤が生じる場面を取り上げ、他者の視点や複数の視点を考慮することを妨げる要因について理解を深めることを目指した。3)創造的思考力への教育的な介入手法に関する新たな知見の収集に取り組んでいる。研究者間での認識の相違が議論を妨げる可能性があるため、知見を整理し、レビュー論文としてまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
創造的思考に関する個人の認知的過程について、実証的なデータ収集および先行研究のレビューを通して、知見の蓄積を進めている。一方で、本務校の異動等のために、データ収集の計画に遅れが出ている。また、新たに関連する研究が発表されたため、その内容を受けて、当初のデータ収集の手法について改善するべく、見直しを行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、教育的介入のあり方について知見の収集およびデータ収集を行い、手引書の充実化を図る。加えて、創造的思考研究に対する統合的な視点の提案を目指した理論的レビュー論文の作成を通して、研究者間における認識の相違を減じ、個々に散逸する研究知見の体系化と解釈の深化を目指す。
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Report
(5 results)
Research Products
(24 results)