Project/Area Number |
18K13342
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) (2019-2023) The University of Tokyo (2018) |
Principal Investigator |
菅沼 慎一郎 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 准教授 (60756451)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 諦め / 諦観 / 認知行動療法 / 日本的心性 / ストレス対処 / 日本文化 / インターネット / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はこれまで〈諦め〉という観点から、精神的健康の維持や向上と関係する日本文化に特徴的な心のあり方とその支援についてEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)や認知行動療法の枠組みを踏まえつつ検討を行ってきた。EMDRや認知行動療法は海外で開発され発展してきた心理療法である。そのため、日本の文化社会の現実に即した理論や実践について検討していくことは意義深いと考えられるが、臨床心理学領域において十分な検討がなされているとは言い難い。 昨年度は認知行動療法に焦点をあて、主として理論的な側面からこの問題に取り組むべく、適応的諦観、ストレスモニタリング、精神的健康、ソーシャルサポートなどの関連する変数を測定する質問項目を作成し、20代~60代の会社員1000名(男女同数)を対象としたインターネット上での3波調査を行なった。この縦断データの分析によって、〈諦め〉と精神的健康との関係について、因果の推定を含め、より精緻な議論が可能となると考えている。 今年度は育児休業の取得に伴い、年度の大半の期間、研究を中断していた。そのため、調査データの一部分析を実施したのみであり、十分に研究を進めることができなかった。次年度に残りのデータ分析を実施した上で成果発表に向けて準備を進める予定である。その上で、これまでの研究成果に基づいて日本の文化社会の現実に即したインターネット版認知行動療法ストレス対処プログラムについて提案したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大により研究計画の変更と期間の延長を行ったため、また育児休業の取得のために研究の中断期間があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度に、今年度の研究の中断のため実施できなかったデータ分析を実施した上で成果発表に向けて準備を進める予定である。次年度は最終年度でもあるため、これまでの研究成果に基づいて日本の文化社会の現実に即したインターネット版認知行動療法ストレス対処プログラムについて提案する計画である。
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