昭和初期における歴史的建造物保存修理の構造補強体系の構築
Project/Area Number |
18K13918
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 23040:Architectural history and design-related
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Research Institution | Kio University (2022) Nara National Research Institute for Cultural Properties (2018-2021) |
Principal Investigator |
前川 歩 畿央大学, 健康科学部, 講師 (60711984)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 建築史 / 文化財保護 / 保存修理 / 構造工学 / 建造物修理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、歴史的建造物の保存修理において、その根幹をなす「構造補強」という行為を再考するための新たな枠組みを構築することを目的とする。その手立てとして、構造エンジニアが修理工事に介入を始めた昭和初期の工事修理に注目し、実際の構造補強工事の分析を通じて、近代的な構造工学に基づく思想・技術の受容過程とその構造的特質の解明をめざす。 5年度となる2022年度は、昨年度に引き続き、当時の文化財建造物の保存修理概念を検討するため、奈良県図書情報館所蔵の奈良県文化財建造物保存修理事業に関わる資料を収集し、分析をおこなった。合わせて、昭和戦前期までの建造物について現地調査を行い、当時の構造手法についての情報収集を行い、その分析をおこなった。さらに文化財修理技術者の機関誌である『清交』での事例および関連言説の収集および分析、文化財建造物を担った工務店における図面資料等の資料調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属研究機関の変更のため、研究アシスタントを予定通り雇うことができなかったため、収集した関連資料の整理作業に遅れが生じている。 また、必要な現地調査もコロナの影響で実施できず、検討に必要な新たな情報を入手することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
確実に研究アシスタントを雇い、関連資料の整理作業を進める。 修理現場での現地調査は今年度はコロナの影響なく実施が可能と考えるため、計画通り実施する予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(5 results)