正常Bリンパ球由来iPS細胞を用いた多発性骨髄腫の発生機序の解明
Project/Area Number |
18K15221
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
柳 亜希 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (60803525)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 多発性骨髄腫 / iPS細胞 / B細胞分化 / 造血前駆細胞 / 染色体転座 / AID / Bリンパ球由来iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では、分化手法の確立と研究に使用する遺伝子改変iPS細胞の樹立を並行して行いました。 本研究ではiPS細胞からB細胞への分化実験を繰り返す必要があるため、より効率の良い分化条件の確立が重要となります。そこで、本研究に使用しているB細胞由来のiPS細胞株を用いて、市販のキットを用いた新たな手法での造血前駆細胞への分化を試みたところ、分化効率の改善に成功しました。これにより、以前より安価かつ少ない労力で良質かつ多量の造血前駆細胞が得られるようになりました。また、本手法で得られた造血前駆細胞の分化能を検証したところ、リンパ球系の細胞へと分化可能であることが確認できました。 また、Cre/loxPシステムを用いて染色体転座t(11;14)を誘導可能なiPS細胞株の樹立を進めました。接着細胞を用いて本システムで実際に染色体転座が誘導されることを確認しまし、iPS細胞でも導入実験を進めています。樹立が終わり次第こちらも分化実験を進める予定です。加えて、これまでに樹立した遺伝子改変iPS細胞の分化実験も進めました。樹立した細胞株は、造血前駆細胞へと分化可能であり、また分化能に異常は見られませんでした。 さらに、iPS細胞から分化させた造血前駆細胞をマウス移植またはストローマ細胞との共培養によりB細胞へと分化させる実験も進めています。こちらについてはまだ分化結果が得られておりません。 今後は樹立したiPS細胞株を用いてB細胞への分化実験を進め、実際に多発性骨髄腫の起源となるような異常B細胞が分化するのか確認する予定です。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)