Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Outline of Annual Research Achievements |
HT1080(Fibrosarcoma)とは別の軟部肉腫細胞株(SW684(Fibrosarcoma))に関しても、コントロール、OBP-702単剤、放射線療法単剤、OBP-702+放射線療法併用の4群でin vitroで加療を行い、併用療法の相加相乗効果の評価を行った。抗腫瘍効果をXTTアッセイ、相加相乗効果をCalcuSyn softwareを用いて解析を行った。結果として、HT1080と同様にOBP-702と放射線を併用することで抗腫瘍効果、相加相乗効果を認めるものの、HT1080ほどの効果はないことを確認した。これにより、同種の肉腫細胞によっても、OBP-702の併用による効果に差が生じるが確認された。また、別に同様の4群の処理を行った細胞のタンパクを回収し、それぞれのアポトーシス経路やDNA損傷修復過程を中心とした機序におけるターゲットの選定し、OBP702が抗アポトーシス蛋白(MCL-1、BCL-XL)を抑制することで腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する可能性が確認された。上記の裏付けのためにsiRNAでMCL-1,BCL-XLの発現を抑制し、放射線感受性を評価したところ、ともに増強することを確認し、さらにMCL-1よりもBCL-XLの方が優位にアポトーシスを誘導することも示唆された。また、OBP-702を使用することで、特定のタンパク発現(E1A,E2F1,p53)により、上記の抑制効果が誘導されていることも示唆された。in vivoにおいては、併用群で優位に抗腫瘍効果を認め、腫瘍組織免疫染色でも腫瘍増殖能の低下を認めた。 現在、今までの結果と上記結果に基づき、論文執筆中である。
|