Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
1.多発性骨髄腫の臨床検体を用いた研究:多発性骨髄腫の主要な合併症として、痛みや骨折を伴う骨病変があげられる。骨病変に対しては、骨を溶かす細胞である破骨細胞を抑制する治療薬がいくつか開発されてきたが、難治性の骨症状を訴える患者が依然として存在する。本研究では、骨髄腫細胞から分泌されるIL-34が骨病変に関わる病理学的要因であることを初めて同定し、ヒトの骨髄腫細胞株、また骨髄腫の臨床検体を用いた実験では、IL-34があると骨病変を引き起こす破骨細胞の分化や活性化がさらに促進されることがわかった。今後、骨髄腫患者における破骨細胞の病的な形成を制御するために、IL-34が新たな治療標的因子となる可能性がある。2.がん患者の血清におけるサイトカイン及びケモカイン濃度と疾患予後の関連についての解析:近年、慢性炎症ががんの増殖に強く関与していることが判明し、腫瘍微小環境において、サイトカイン及びケモカイン等が細胞間シグナルとして重要な働きをしていることがわかってきた。そして、これらの血清濃度と疾患予後の関連を示す報告もいくつか散見される。本研究では、健常者とがん患者を比較し、IL-34を含む各種サイトカインやリンフォカイン濃度と疾患予後の関連について検討する。研究期間内に集められた臨床検体(15例)を解析し、実際に胸水中にIL-34の検出が出来たのは4例、IL-34は特に免疫抑制機能を促進するIL-6やIL-10と相関関係があることが分かった。今後、更に臨床検体の数を増やし、他のサイトカインやケモカインとの関連を検討すべきである。
All 2019 2018
All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 1 results, Open Access: 1 results) Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results)
Blood Advances
Volume: 3 Issue: 4 Pages: 541-551
10.1182/bloodadvances.2018020008