腫瘍浸潤Tリンパ球のT細胞受容体のがん特異性の検証と新規がん抗原の同定
Project/Area Number |
18K15268
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
下岡 清美 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 客員助教 (50606697)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2019-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | T細胞 / がん特異的TCR / がん治療 / 遺伝子治療 / T細胞受容体 / がん抗原 / TCR |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らのグループは、極めて短期間に単一T細胞からT細胞受容体(TCR)遺伝子を取得してレパートリー解析および機能評価を可能とする、世界が注目する画期的な方法を確立した。これらの技術をTCR遺伝子治療に臨床応用するには、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)中から取得したTCRの癌特異性を検証するシステムが必要不可欠である。本研究では、がん患者のTILから得られたTCR遺伝子を既存のがん細胞株に患者HLAを発現させた細胞株を作製してがん特異性を検証する新しいシステムの確立を試みた。
腫瘍細胞のB7発現細胞株の作製と反応増強と脱メチル化処理の効果の検証:モデル抗原としてNY-ESO-1を設定し、脱メチル化処理による発現増強の確認とNY-ESO-1特異的1G4 TCRを発現させたT細胞での反応性の評価を行い、脱メチル化処理の効果を示した。また、がん細胞株にB7分子(CD80)を発現させた場合、IFN-γ産生が4倍ほど増加することがわかった。
乳がん細胞株MCF-7を用いて、TIL由来TCRの腫瘍細胞反応性の検証:患者HLAおよびB7分子を発現させたがん細胞株とTIL由来TCRを発現させたT細胞を共培養し、IFN-γの産生を指標に腫瘍反応性を検証した。その結果、現在のところまで、乳がん患者3名から14種類のTCRを解析し、HLA-A*03:01とA*11:01特異的なTCRそれぞれ1種類取得できた。MCF-7のcDNAライブラリーを作製し、COS-7細胞にB7分子およびHLAを発現させた細胞株を作製し、抗原が同定できないか検討している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)