Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肺癌に対する、ACTN4を標的とした治療の有用性を明らかにする研究を行なった。所有する肺癌細胞株に対するsiRNAによるフェノタイプスクリーニングを行ったところ、組織型によらずいくつかの細胞株で増殖速度の低下を認めた。その後、ノックアウト安定株において同様の効果が見られるかを検証するためにCRISPR-Cas9を用いて検証したが、生成したクローンによっては効果を認めないものも存在した。以上から、①ACTN4遺伝子をノックダウンした際に増殖速度の低下を認めた癌細胞が限られていること、また、②ノックダウンで効果を認めた癌細胞でもノックアウト編集の部位によっては効果を認めない場合があることが示唆された。今後、ACTN4ノックアウト前後の安定株を用いた多層オミックス解析によって、増殖に関わる経路を解明すること、また生体内での検証が必要である。
All 2018
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