Mtus1遺伝子による 心肥大抑制機構の解明とその臨床応用
Project/Area Number |
18K15873
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
伊藤 慎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 室長 (20796560)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 心肥大 / 心不全 / 遺伝子変異 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. Mtus1バリアントの発現制御解析 我々の研究により、マウス圧負荷心不全モデルや、Angiotensin IIおよびPhenylephrine負荷心肥大モデルを用いた実験で、Mtus1のvariantであるMtus1Aが心肥大期より増加することがわかった。Mtus1の発現制御を解明するため、心肥大の転写因子として知られているc-Mycを仔ラット心筋細胞に強制発現させたところ、Mtus1Aの発現増加がみられた。しかし、ChIPアッセイではその結合を示すことはできなかった。また、GATA2、CTCF、MEF2についてもChIPアッセイなどで、その結合は示せなかった。 2. ヒト心筋症サンプルを用いたMtus1蛋白の発現解析 アデノウイルスベクターを用いて、MTUS1のバリアントを仔ラット心筋細胞に強制発現させ免疫染色を行ったところ、Mtus1Aはミトコンドリア、Mtus1Bは核膜、Mtus1Cは微小管と、局在が異なることを明らかにした。心肥大モデルマウスを用いた組織学的検討では、血管平滑筋、内膜、線維巣ではMtus1の発現は見られず、心臓においては心筋細胞特異的に発現していることを明らかにした。また、ヒト心臓組織を用いた免疫染色では、肥大型心筋症においてMtus1の心筋発現が増加しており、Mtus1の発現は心肥大の程度と関与することがわかった。 3. Mtus1遺伝子の変異解析 2022年度は、国内外のデータベースも含めたin silico解析を行った。Mtus1遺伝子のMissense 25例, Gross deletion mutation 1例を認めたが、心不全の病態と関連するものは同定できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により人的不足があり、遺伝子解析が遅れている。2023年度は遅れを取り戻す予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、遺伝子解析を行い、心不全や心肥大のpathogenicな変異を同定し、本研究の成果をまとめ学会発表などを行う予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(1 results)