Src経路の制御によるHDAC阻害剤併用療法の可能性
Project/Area Number |
18K16065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
地村 望 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (40709622)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2018: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | HDAC阻害剤 / チロシンキナーゼ / 皮膚T細胞リンパ腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は下記の検討を行い、成果をえた。 【目的1】Srcファミリー分子のHDAC阻害剤の併用療法のターゲットとしての可能性を明らかにする。ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤の刺激によりCTCLの細胞株においてSrcの活性化(チロシン塩基のリン酸化)が起こることをタンパク質レベルで明らかにした。この作用は複数のHDAC阻害剤で、かつ複数のCTCLの細胞株で認められた。即ちHDAC阻害剤によりCTCLの細胞でSrcキナーゼ経路の活性化が起きること、Srcキナーゼ経路がHDAC阻害剤の併用療法のターゲットとなりうることを明らかにした。 【目的2】Srcキナーゼ阻害剤を併用することで、どのようなメカニズムでHDAC阻害剤の抗腫瘍効果が増強するか。Srcキナーゼ阻害剤によるHDAC阻害剤による抗腫瘍効果の増強の主なメカニズムはアポトーシスの誘導であることを、フロサイトメトリーを用いて明らかにした。この作用は複数のSrcキナーゼ阻害剤において共通して認められた。 【目的3】Srcキナーゼ阻害剤はHDAC阻害剤獲得耐性株に有効であるか。Srcキナーゼ阻害剤がHDAC阻害剤に対する獲得耐性に有効であるか今後検討するために、3つの皮膚T細胞リンパ腫細胞株(Hut78, HH, MJ)から3つのHDAC阻害剤(Vorinostat, Romidepsin, Belinostat)に対する獲得耐性株を各々樹立した。これらの耐性株は各々他の薬剤に関しても耐性を獲得していた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)