高精細度肛門内圧検査器を用いた直腸癌および肛門疾患手術後の直腸肛門機能の評価
Project/Area Number |
18K16332
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
武田 泰裕 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (40817136)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 高精細度直腸肛門内圧検査(HD-ARM) / 直腸癌 / 肛門疾患 / 直腸肛門機能 / 肛門機能障害 / 肛門機能 / 高精細度直腸肛門内圧検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
直腸癌及び肛門疾患術後の肛門機能障害は患者のQOLを左右する重要な因子であるが、その発症機序は一様ではない。本研究は高精細度直腸肛門内圧検査(HDARM)を用いて直腸肛門内圧および直腸肛門感覚を測定することで術式別の排便機能障害の比較、術前・術後の排便機能の変化および経時的な回復過程についての詳細な解析を行う。特に直腸癌領域においては解剖学的な知識の向上や鏡視下手術による拡大視効果の恩恵などにより肛門温存術式が選択可能となっている反面、肛門機能障害は大きな課題として残されたままである。術後の直腸肛門機能は経時的に改善が得られ、多くの場合、術後1~2年でプラトーに達するとされるが詳細に検討した報告は少ない。直腸癌及び肛門疾患術後の肛門機能障害は患者のQOLを左右する重要な因子であるが、その発症機序は一様ではない。 本研究は高精細度直腸肛門内圧検査(HD-ARM)を用いて客観的に直腸肛門内圧および直腸肛門感覚を測定することで排便機能障害の発症機序を解明するとともに、従来より使用されている排便機能障害の臨床評価である重症度評価尺度にはDRESS score、Wexner soreおよびFecal Incontinence Severity Index(FISI)scoreを行い、またQOL尺度としてJFIQLによるスコアリングも併せて実施し、高精細度直腸肛門内圧検査(HD-ARM)で測定された値との整合性を検証する。 現在、同意を得た結腸・直腸癌、肛門疾患患者の検査データを前向きに計60例程度蓄積し、順に術前・術後(3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年、2年)で測定を進めてい る。今後さらなる検査データを蓄積し、術式別の排便機能障害の比 較、術前・術後の排便機能の変化および経時的な回復過程についての解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究における高精細度直腸肛門内圧検査は本学倫理委員会に「高精細度肛門内圧検査(high-definition anorectal manometry; HD-ARM)を用いた肛門疾患及び直腸手術後の肛門機能の評価」として提出し、承認を得ている。当大学倫理委員会で承認の得られた同意説明文書を研究対象者に渡し、文書および口頭による十分な説明を行い、同意を文書で取得した結腸・直腸癌、肛門疾患、直腸肛門機能障害患者の検査データを対象とする前向き研究である。 測定時期は手術前・術後3か月・6ヶ月・12ヶ月および24ヶ月に実施するため、同意説明文書を得られないケースや種々の理由により通院が出来ないケースや術後の経過によっては検査の継続が困難となる症例を認めている。またcovid-19の影響により外来通院を中止されたり、延期する症例も認めていたため、予定通りの検査が行えなかったケースを認めた。 さらには検査に必要なディスポー ザブル器具(ManoShield 3D AR)の輸入が海外おけるcovid-19パンデミックにより中断されていた影響で症例データの蓄積が大幅に遅れたため、引き続き検査およびデータ解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、検査に必要なディスポーザブル器具(ManoShield 3D AR)の輸入が再開となり、予定通りの測定時期を一部の症例で試行できていないが、検査が可能となっている。 本研究は各検査方法やデータ収集・評価は研究協力者(大学院生および外科学講座のスタッフ)と適宜意見交換を行いながら、今後さらなる検査データを蓄積し、術式別の排便機能障害の比較、術前・術後の排便機能の変化および経時的な回復過程についての解析を行う。
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Report
(5 results)
Research Products
(4 results)