Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
拡張型心筋症モデルハムスターに対するHMGB1断片フラグメントによる心室リモデリング抑制 木戸高志1)、宮川繁1)、玉井克人2)、上野高義1)、戸田宏一1)、倉谷徹1)、澤芳樹1)大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科1)、再生誘導医学寄附講座2) 背景:High-mobility group box 1(HMGB1)は骨髄間葉系幹細胞の組織障害部位への遊走を促す作用がある.拡張型心筋症ハムスターに対するHMGB1断片フラグメントの心室リモデリング抑制効果について検討した. 方法:HMGB1の間葉系幹細胞動員作用を有するアミノ酸残基を用い,断片フラグメントを合成した.20週齢のJ2N-kハムスターを用い,HMGB1断片フラグメント投与群(15匹,3mg/kg)とPBS投与群(14匹,3ml/kg)に分け,4日間連続で静脈投与を行った.投与前,投与後4週,6週目に心臓超音波検査を行い,その後心臓を摘出し組織学的検査を行った. 結果:治療群は有意にLVEFが良好であり(治療群vs対照群4週目, 43±9% vs 32±10%, p= 0.012, 6週目, 39±6% vs 30±7%, p=0.002),心筋線維化率が低く(17±4% vs 23±5%, p=0.04),毛細血管密度が高く(660±160/mm2 vs 479±44/mm2, p=0.003),PDGFR,CD29陽性の間葉系幹細胞数が多く(12±6/視野 vs 3±3/視野, p<0.001),TSG-6及びVEGFの発現量が高かった(p=0.03, 0.04). 結論:拡張型心筋症モデルハムスターに対するHMGB1断片フラグメントは,心筋への骨髄間葉系幹細胞の遊走を介し心室リモデリングを抑制すると考えられた.
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