アレルギー性鼻炎の病態生理における神経系と免疫系の相互作用の解析
Project/Area Number |
18K16832
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西嶌 大宣 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50704938)
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Project Period (FY) |
2020-03-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | アレルギー性鼻炎 / TRPチャンネル / 後鼻神経切断術 |
Outline of Research at the Start |
アレルギー性鼻炎症状の発現には、I型アレルギーを介した免疫反応に加えて、知覚神経や交感・副交感神経を介した神経反応が関与している。これら免疫系と神経系の活動は、複雑な相互作用が働いているが、詳細は不明な点が多い。本申請研究では、アレルギー性鼻炎における神経系と免疫・炎症系の相互作用を解析し、アレルギー性鼻炎の病態解明および治療法の進歩に寄与することを目的とした。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、アレルギー性鼻炎における神経系と免疫・炎症系の相互作用を解析し、アレルギー性鼻炎の病態解明に寄与することを目的とした。後鼻神経切断術のモデル動物における鼻粘膜支配神経の切断に伴う粘膜の脱神経が、鼻炎の病態や鼻粘膜組織に及ぼす影響を組織学的・分子生物学的に解析した。 鼻粘膜の主たる支配神経である後鼻神経を切断したモデル動物においては、鼻粘膜呼吸上皮の交感神経、副交感神経、三叉神経線維マーカーとして用いた各々の神経ペプチドの発現が低下し脱神経が起きていること、鼻汁量を減少させていることが認められた。さらに知覚神経がアレルギー性鼻炎に及ぼす影響についての検討を行った。特に知覚神経に発現している温度変化に対するTRPチャンネルが鼻炎に及ぼす影響についての解析を行った。 この検討では、TRPチャンネルのアゴニスト等を用いた刺激を行い、これにより鼻炎症状が誘発されること、鼻粘膜の知覚神経の支配神経節である三叉神経節におけるTRPの発現が亢進していることが確認されたが、行動実験等によりTRPチャンネル刺激はアレルギー性鼻炎の症状をそれほど修飾しないことが確認された。 本年度は加齢性のマウスおよびTPRM8ノックアウトマウスに対して、アゴニストの点鼻や寒冷刺激等を行い、鼻粘膜の対応する三叉神経節及び脳幹の上唾液核におけるc-fosの発現を中心に検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
加齢モデルの作成に時間がかかったため。また評価をおこなう脳幹部の場所の同定、切片の作成等に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでのデータを取りまとめ、論文化に取り組んで行く。
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Report
(4 results)
Research Products
(31 results)