TRPV1に着目した矯正歯科治療時の疼痛メカニズムと歯槽骨吸収の解明
Project/Area Number |
18K17251
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大倉 麻里子 新潟大学, 医歯学総合研究科, 研究員 (50779634)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | ANO1 / TRPV1 / 矯正 / 疼痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
矯正歯科治療において歯の移動時に疼痛が生じるが、その詳細なメカニズムは不明である。Transient receptor potential cation channel subfamily V member (TRPV)1は末梢部での疼痛知覚や、歯槽骨吸収の抑制に関与しているとされるが、矯正的歯の移動時における機能については明らかになっていない。本研究は、TRPV1と同じ感覚神経に発現しており、TRPV1の活性を誘発させるanoctamin1 (ANO1)との疼痛メカニズムに着目し、closed coil springによる矯正力付与モデルラットを用いて、TRPV1とANO1の関係を遺伝子工学的および免疫組織学的に検索しようとするものである。さらに、矯正力付与モデルラットにTRPV1やANO1 のアンタゴニストを投与することで、生理学的な疼痛行動実験だけでなく歯槽骨吸収の抑制度も解析し、歯の移動時におけるTRPV1を基軸とした新規メカニズムを総合的に探索するものである。 令和元年度は、closed coil springを用いた矯正力付与モデルラットを作製し、牽引側・圧迫側の歯根膜組織および歯髄組織に対して免疫組織化学的解析を行った。矯正力付与モデルラットの作製方法は、上顎右側切歯・第一臼歯間に活性化したNi-Ti closed coil springを装着し、50gおよび200gの力を7日間付与した。免疫組織化学的解析として、TRPV1とANO1に対する特異的抗体を使用し、正常および矯正力付与後の歯根膜組織と歯髄組織におけるTRPV1とANO1の局在を、酵素抗体法および蛍光抗体法を用いて解析を行った。その結果、ANO1は神経組織の一部と象牙芽細胞にその発現が明らかになったことから、矯正力付与時において、TRPV1-ANO1連関を介した疼痛制御 システムが存在している可能性が示唆された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)