Project/Area Number |
18K17449
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
|
Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
大山 末美 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (40514245)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2018: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
|
Keywords | 基礎看護学教育 / 心理的側面のアセスメント / パフォーマンス評価 / 看護学生 / 心理的側面への看護 / 身体疾患を有する患者の心理的側面のアセスメント / 教員の評価視点 / 看護学部学生 / 心理的側面の看護教育 / 心理的アセスメント / 看護基礎教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護基礎教育における心理的側面の看護に関しては,学力・学習の質的レベルの深さは明確には示されておらず,経験学修の展開も報告がされていない。本研究では「逆向き設計論」であるパフォーマンス評価,つまり,求められている結果(目標)の設定を明確化し,次に求められている結果が到達できているかを確認する評価方法を決定し,最後に求められている結果に対応できる学修経験と指導計画を作成する。 2023年度は,求められている結果つまり,看護学部学生に対するがん患者の抑うつ状態の心理的側面のアセスメント到達度を評価する授業形態別のパフォーマンス評価基準の妥当性の検討を行うことした。 2021年度に明らかにした,4年生看護系大学教員(以下,大学教員)を対象に「知識・技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」の3観点を枠組みとして得た,がん患者の心理的側面のアセスメントについて抽出した学生のパフォーマンス13項目が,授業形態別の評価指標として用いることが妥当であるか検討することを目的とした。 妥当性の検討は,2回の調査票の回答,専門家会議の3ステップの修正Delphi法を用いた。調査票・専門家会議とも13項目の学生パフォーマンスは講義・演習・実習のどの授業形態で評価可能かその適切性を問うた。調査票の評定尺度は1~3 点は適応がない,4~6 点 は判断に迷う,7~9 点は適応があるとし,コンセンサス基準は,中央値 7 以上,CVI は 0.8 以上とした。結果,13項目中1項目のみCVIが0.6となり,コンセンサス基準を満たさなかったが,12項目はコンセンサス基準を満たした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナをウィルス感染症が5類へ移行したが,医療現場では,患者の安全を守るために感染対策としての医療者の行動規制ははまだまだ厳しい。このような医療現場で通年実習を行う看護系大学教員も同様に感染予防のための多くの制限が残っていることは否めない。かつ,今まで以上に学生の体調管理が必要となり,教員の業務も減ることはない状況である。 看護教員を対象とする本研究でも,専門家会議など対面でのディスカッションを行う本研究では,このような状況下で日程調整を行うことは非常に困難を極め,研究の進捗が遅れている状況である。しかしながら,多くの方々の協力を得て,研究を少しずつ進めることができ始めている。その中で,2023年度は評価基準に応じた授業形態の妥当性の検討まで進めることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究では「逆向き設計論」であるパフォーマンス評価,つまり,求められている結果(目標)の設定を明確化し,次に求められている結果が到達できているかを確認する評価方法を決定し,最後に求められている結果に対応できる学修経験と指導計画を作成することを目的としている。 2023年度までに,「知識・技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」の3観点を枠組みとして得た,がん患者の心理的側面のアセスメントについて抽出した学生のパフォーマンスと,その学生パフォーマンスが授業形態でどこまで評価できるかその妥当性の検討まで進めることができた。2024年度はこれらの明らかとなった評価指標及び,その評価が可能となる授業形態に基づき,具体的な評価方法と教材開発を進める予定である。
|