Project/Area Number |
18K17657
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
|
Research Institution | Tokyo Health Care University (2020-2022) Teikyo Heisei University (2019) Japanese Red Cross College of Nursing (2018) |
Principal Investigator |
内山 孝子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (80781624)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 特別養護老人ホーム / 看取り / 学習プロブラム / 看護実践 / 看取りケア / アクションリサーチ / 学習プログラム / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生活の場での看取りという実践に根づいた学習を成立させるため、特別養護老人ホーム(以下、特養)という実践の場を共有する施設を超えて看護職がつながり、実践を共有し、能動的に現状を改革していく推進力となる場を創造するための学習プログラムの構築と評価に取り組む参加型アクションリサーチである。特養は、2018年以降の配置医師緊急対応加算の新設や看取り対応の強化がなされた。2021年の介護報酬改定では、新型コロナウイルス感染症対策を念頭においた感染症対策強化に加え、認知症への対応能力向上に向けて取り組みが推進され、看取り対応加算がさらに強化されている。また、ケアの質の向上に向けた科学的介護情報システムの導入と併せて、自立支援・重度化防止が推進された。このような政策誘導の結果、特養の入所者の特徴は、中重度要介護度、重度認知症、老衰となっており、施設内での看取りケアの重要性が増している。 2022年度は、特別養護老人ホームに勤務する看護職の看取りの実践能力向上のための組織づくりと、施設横断型学習プログラムの基盤の検討をすすめる予定であった。参加者の移動時間の負担の軽減や感染拡大予防のため、オンラインでの「看取りカフェ」開催の調整を試みた。しかし、2020年3月以降、新型コロナウイルス感染拡大防止と、陽性となった入所者の介護、さらに職員と職員家族の陽性者がおり欠勤者の対応に追われ、特養の看護職は多忙を極め、日々の業務に疲弊しており参加者を得ることができなかった。「看取りカフェ」の再開は不能のままであり、研究を遂行することができなかった。「看取りカフェ」とは、よい看取りにつなげるため入所時からの入所者のこれまでの生活や価値観を中心とした基本的な高齢者看護の知識と技術、医療ケアと看取りに至るまでの意思決定援、家族ケア、介護職との連携など、看取りケアの全体を含む学習の場である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大により、陽性となった入所者の対応、職員やその家族が陽性となるなど、常時、スタッフが欠員状態にあり、研究参加者の疲弊状況が持続し、看取りカフェの開催の合意を得ることができなかった。しかしながら、特養における更なる医療ニーズへの対応をしていくために、他施設のケアの工夫を共有する意義はより一層重要性が増している。本研究のゲートキーパーである特養の施設長(看護師)に、リモートでの開催を提案し合意は得られているが、特養の看護師は、長引く感染対策による疲弊とモチベーションが維持できないという理由から、看取りカフェの開催は困難を極め、今年度も研究を進めることができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の位置づけは、「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」であったが、本年5月8日から「5類感染症」に移行されたことを機に、当初の地域の範囲を拡大してリモート看取りカフェの告知と新たに参加者を募り、研究を推進する。
|