旅行費用法に基づく仮想行動法による観光地全体のレクリエーション価値の計測の精緻化
Project/Area Number |
18K18288
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Meijo University (2018-2019, 2022) University of Hyogo (2020-2021) |
Principal Investigator |
森 龍太 名城大学, 都市情報学部, 助教 (80782177)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | ナンバープレート調査 / 旅行費用法 / 仮想行動法 / 観光政策 / レクリエーション価値 |
Outline of Annual Research Achievements |
観光地では環境変化が生じた際、付随してそのブランド価値にも影響し、観光地への訪問需要、すなわち当該地点の観光資源としての価値(レクリエーション価値:レク価値)への影響が懸念される。したがって運営主体は、レク価値の変化・影響等を事前に把握することが望ましい。レク価値は、例えば旅行費用法(TCM)に基づく仮想行動法(CBM)での計測が可能である。この手法にて観光地全体のレク価値を推計する際には、観光地への都道府県別訪問者数データが必要となる。しかし、関係自治体等作成の既存統計の多くは、訪問者の総数の把握にとどまり、精緻な評価を行うことが難しい状況である。サイト全体の価値推計に大きく影響する、精緻な訪問客数の分布作成手法の検討および提言を実施することは、将来的な環境変化が全国的に予測される今日において、当該自治体等の評価実務担当者にとって極めて有益であり、その社会的意義は大きいものと考える。 本研究課題では前述の諸課題を解決するべく、令和元(平成31)年度までに、評価サイト(白川郷:岐阜県白川村)にて、訪問客が駐車する村営駐車場を対象にナンバープレート調査(分布の取得)を計画し、複数回実施した。その後、ナンバープレート調査より得られたデータをもとに解析作業に取り組み、評価サイトにおける季節別の居住地別訪問傾向の把握を試みた。なお得られた成果の一部については、国内学会にて複数回の口頭発表を実施した。 令和4年度においては、過年度に引き続きナンバープレート調査から得たデータをもとにした解析作業を進めた。加えて、新型コロナウイルス感染症対策のための移動制限が緩和され、感染防止対策を図ったうえでの出張が可能となったことから、評価サイトに訪問し、現況再現性を考慮した分布作成に関して関係団体との連携を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究初年度に「平成30年7月豪雨」が発生し、評価サイトである白川郷へのアクセスにも用いられる道路(東海北陸自動車道ならびに国道156号線等)や鉄道(JR高山本線)などが一時不通となり、復旧に相当の時間を要する状況が生じた。そのため、当初見込んでいたナンバープレート調査の開始時期を一旦白紙とし、復旧状況をみながら再度設定し直した。加えて、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、各種研究発表会の中止・延期・開催方法の変更や、評価対象地等への訪問が制限される状況が生じた。さらに、研究代表者の所属機関の移籍に伴い、研究環境の再構築や学内業務に時間を要した。これらの影響により、当初の計画から遅れが生じている。 一方で、研究実績の概要で報告のとおり、データの取得や解析作業は進められており、本研究課題で得られた成果に関しては、国内学会にて口頭発表を複数回実施した。また新型コロナウイルス感染症対策のための移動制限の緩和により、令和4年度には感染防止対策を図ったうえで、評価サイトにて関係団体との連携を図ることができた。 したがって、当初の計画から遅れは生じているものの、本研究課題は着実に遂行・進展できていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度においては、ナンバープレート調査から得たデータをもとにした解析作業を進め、現況再現性を考慮した分布を作成するとともに、旅行費用法(TCM)に基づく仮想行動法(CBM)における、精緻化を図ったレクリエーションサイト全体のレク価値の推計および評価を試みたい。そのうえで、本研究課題で得られた成果を展開(論文投稿等)したいと考えている。 以上より、TCMに基づくCBMによる評価を行う際に、より精緻なレク価値を評価し得るプロセスについて、広く社会に提言・発信することを目指す。なお過年度において、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、各種研究発表会の中止・延期・開催方法の変更や、評価対象地等への訪問が制限される等、本研究課題の遂行においても少なからぬ影響が生じた。徐々に緩和傾向ではあるものの、令和5年度も引き続き何らかの影響が生じることが懸念されるが、ICTの積極的な活用や、関係自治体および駐車場管理団体等との連携を図ることにより、本研究課題の遂行と進展を目指す。
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Report
(5 results)
Research Products
(4 results)