Project/Area Number |
18K18422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
藤田 佳男 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (40584206)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2018: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 自動車運転 / 有効視野 / 高齢者 / 脳損傷者 / 運転適性 / 運転 / 評価 / 訓練 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初計画では、2年間でVFIT-Cの信頼性・妥当性検証を実車評価で行い、さらに訓練効果を測定する予定であったが、高齢運転者が引き起こす事故が社会的な注目をあつめたこと、およびCovid-19の影響で、今年度も依頼先から断られ対面での実験が殆ど実施出来なくなった。それゆえ、一昨年にVFIT-CとVFIT従来版の並存妥当性を20代の研究対象者で検証し、汎用版として活用可能であることを確認した。また、30代での検証でも同様の傾向が認められ、相応の有用性を確認した。さらに有用性を高めるための年代別標準値を作成するための基礎データを2か所の医療機関に依頼し提供を受けた。従来の成果を含めたVFITや有効視野の専門職への啓発は、九州、東北、栃木、高知の各作業療法学会で講演により行った。また、臨床場面でのカットオフ値を示した論文「Visual Field with Inhibitory Tasks(VFIT)におけるカットオフ値の検討」が学術誌作業療法で刊行され、活用の大きな力となった。このほか東京都医師会が主催する「高齢社会における運転技能及び運転環境委員会」の委員に再任され、研究成果の一部を応用した高齢運転者への指導プログラムの取り組みを準備した。また、内閣府政府広報室が作成している「政府インターネットTV」の「高齢ドライバーの方へ~運転免許自主返納を考えるサイン」の学術的監修・出演を行い、本研究の主要概念である有効視野を一般社会に浸透させるべく啓発を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言が解除されても、現在の環境下での健常高齢者対象として対面実験を行うことが困難であったため、今年度もVFITを用いた実験が行えなかった。また、文部科学省からの事務連絡により、新型コロナウイルス感染症の蔓延の状況で出来る限り学生に臨床実習の機会を確保することや、困難な場合は学内での演習により実習とすることなどの指導があり教員全体が教育にかかりきりとなり、研究時間をほとんど確保できなかった。しかし、2か所の施設に健常者のデータ提供を依頼し、データを得ることができた。また、カットオフ論文が公開されたためさらに有効視野の活用が進むこととなった。また高齢運転者への訓練効果を示すのは現状で困難であるが、教育効果があるプログラムを作成できれば、結果的に高齢者の交通安全には寄与できることから、新たに共同研究者を見つけてこのテーマについて進めることとする。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、当初計画していた方法では困難であるため、今年度実施した健常者平均値の作成および、新たに共同研究者を得て、本研究の主目的である高齢運転者への教育効果、および身体機能と運転の関係について研究に着手する。また、本研究で明らかとなる教育効果をもってしても事故リスクを減じることが困難な高齢者に向けて、今年度は代替交通手段を指導するための研修プログラムや啓発動画を共同研究者と作成した。この分野を推進するため、支援方法や効果的な啓発方法についての研究に着手する。運転免許を返納した対象者が、公共交通や福祉的な移動手段に頼るのか。それとも自動車以外の自律的な移動手段を用いることが可能なのかについて何らかの指標を探ることを目的とする。
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Report
(4 results)
Research Products
(10 results)