「満洲」・モンゴル社会の再編と戦後の中国社会

• Project/Area Number: 18KK0018
• Research Category: Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
• Allocation Type: Multi-year Fund
• Review Section: Medium-sized Section 3:History, archaeology, museology, and related fields
• Research Institution: The University of Shiga Prefecture
• Principal Investigator: ボルジギン ブレンサイン 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (00433235)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 辻 大和 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (50632303) ; 広川 佐保 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (90422617)
• Project Period (FY): 2018-10-09 – 2025-03-31
• Project Status: Granted (Fiscal Year 2023)
• Budget Amount: ¥17,940,000 (Direct Cost: ¥13,800,000、Indirect Cost: ¥4,140,000); Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000); Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000); Fiscal Year 2021: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000); Fiscal Year 2020: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000); Fiscal Year 2019: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000); Fiscal Year 2018: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
• Keywords: 満洲 / モンゴル / 戦前 / 戦後 / 満鉄 / 朝鮮 / 満洲国 / 中国 / 戦後社会 / 社会再編 / 実態調査資料 / 中国社会 / 日本 / 社会調査

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、第二次世界大戦終戦の混乱のなかで日本、中国、アメリカ、韓国など関係諸国に分散した旧「満洲」、モンゴル、朝鮮など多民族社会に関する社会実態調査資料を収集・分析することにより、関連地域における戦前と戦後社会の連続性や変容について考察すものである。
2023年度は、年度末の総括として科研シンポジウム（2024年3月17日、於横浜国立大学）を開催し、「大倉財閥と内モンゴル」、「遼寧省档案館所蔵文書史料から見た『蒙地』開墾」、「戦前期済州島での除虫菊栽培とその需要」などする八つの研究発表が行われた。今回のシンポジウムは研究成果の公開に向けた取りまとめという位置づけである。
今年度、研究代表者は「近現代におけるモンゴル世界の多様性」（金光林著『東アジア理解講座』、明石書店、2024年4月30日）と題する論文を執筆した。研究分担者の広川佐保は資料集『復刻　蒙政部「第一回興安各省省庁会議議事録」』（滋賀県立大学、2024年2月）を編纂した。研究分担者の辻大和は「韓国映像資料院韓国映画博物館を訪ねて」（『韓国朝鮮の文化と社会』22、2023年10月、 pp.147-150）を発表したほか、「京城帝国大学の探検隊派遣について」（東京大学東アジア藝文書院　EAAワークショップ「東アジアにおける学校と大学」、2023年12月、東京大学東アジア藝文書院）と題する研究発表を行った。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

理由

海外における資料調査、学術交流を根幹とした本研究は、パンデミックのなかで少なからず影響を受けた。コロナ収束後、研究代表者、分担者および研究協力者一度コロナのなかで遅れた部分を取り戻すよう努力してきたが、研究成果の取りまとめにもう少し時間が必要となり、2024年度に一年間研究期間の延長を申請し、許可された。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、今までの研究成果を取りまとめて、研究代表者、分担者や研究協力者など関係者の研究論文を収録した論文集を刊行し、研究成果を公開したい。

Research Products

• [Int'l Joint Research] 吉林師範大学/内モンゴル師範大学/内モンゴル民族大学(中国)
• [Int'l Joint Research] 科学アカデミー歴史考古学研究所(モンゴル)
• [Int'l Joint Research] 内モンゴル師範大学/経済学院(中国)
• [Int'l Joint Research] 内モンゴル民族大学/モンゴル学院(中国)
• [Journal Article] 韓国映像資料院韓国映画博物館を訪ねて (2023)
  • Author(s): 辻大和
  • Journal Title: 韓国朝鮮の文化と社会 Volume: 22 Pages: 147-150
• [Journal Article] 戦前期日本における元冠遺跡の政治利用について (2022)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Journal Title: 人間文化 Volume: 54
• [Journal Article] 堀田あゆみ，渡邊三津子，鈴木康平編著『モンゴルにおける木材利用と森林後退：19世紀末から20世紀前半の写真より』 (2022)
  • Author(s): 広川佐保
  • Journal Title: 環日本海研究 Volume: 28
• [Journal Article] 朝鮮王朝と薬用植物 (2022)
  • Author(s): 辻大和
  • Journal Title: 皇學館史学 Volume: 38
• [Journal Article] 満鉄産業部の東部内モンゴル村落調査 (2022)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Journal Title: 人間文化 Volume: 52 Pages: 9-18
• [Journal Article] 吉田順一著『戦前期の内モンゴル東部と日本』 (2022)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Journal Title: 内陸アジア史研究 Volume: 37
• [Journal Article] 穂積真六郎関係資料 (2022)
  • Author(s): 植田喜平成智、辻大和、橋本陽、韓相賢
  • Journal Title: 東洋文化研究 Volume: 24 Pages: 129-141
• [Journal Article] 小都晶子『「満洲国」の日本人移民政策 (2021)
  • Author(s): 広川佐保
  • Journal Title: 日本歴史 Volume: 2021年9号 Pages: 94-96
• [Journal Article] 京城帝国大学の内モンゴル調査─1938年調査団の派遣背景をめぐって─ (2021)
  • Author(s): 辻大和
  • Journal Title: 『常盤台人間文化論叢』 Volume: 7 ( 1 ) Pages: 183-207
  • NAID: 120006994812
• [Journal Article] 新潟から満洲、内モンゴルを旅する－薄益三・守次の辿った道 (2021)
  • Author(s): 広川佐保
  • Journal Title: 大学的新潟ガイド Volume: 昭和堂 Pages: 157-169
• [Journal Article] コメントー描かれた゛モンゴル”の資料的価値 (2018)
  • Author(s): 広川佐保
  • Journal Title: 近現代東北アジア地域史研究会News Letter Volume: 第30 Pages: 93-94
• [Presentation] 大倉財閥と内モンゴル (2023)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: 滋賀県立大学科研ワークショップ「『満洲』・モンゴル社会の変遷と戦後の中国社会」
• [Presentation] 遼寧省档案館所蔵文書史料から見た「蒙地」開墾 (2023)
  • Author(s): 広川佐保
  • Organizer: 滋賀県立大学科研ワークショップ「『満洲』・モンゴル社会の変遷と戦後の中国社会」
• [Presentation] 京城帝国大学の探検隊派遣について (2023)
  • Author(s): 辻大和
  • Organizer: 東京大学東アジア藝文書院 EAAワークショップ「東アジアにおける学校と大学」
• [Presentation] 戦前期済州島での除虫菊栽培とその需要 (2023)
  • Author(s): 辻大和
  • Organizer: 滋賀県立大学科研ワークショップ「『満洲』・モンゴル社会の変遷と戦後の中国社会」
• [Presentation] 戦前期日本における元冠遺跡の政治利用について (2022)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: 滋賀県立大学科研ワークショップ「『満洲』・モンゴル社会の変遷と戦後の中国社会」
• [Presentation] 蒙疆政権時代、オラーンチャブ盟の設立とその崩壊 (2022)
  • Author(s): 広川佐保
  • Organizer: 滋賀県立大学科研ワークショップ「『満洲』・モンゴル社会の変遷と戦後の中国社会」
• [Presentation] 植民地満洲と朝鮮における薬業新聞について (2022)
  • Author(s): 辻大和
  • Organizer: 滋賀県立大学科研ワークショップ「『満洲』・モンゴル社会の変遷と戦後の中国社会」
• [Presentation] 満鉄と内モンゴル (2022)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: 滋賀県立大学科研シンポジウム「満鉄と内モンゴルー日本統治下の東アジアにおける地域統合の側面」
• [Presentation] 1920～30年代、土地権利を巡る中国東北、モンゴル王公、日本の関係:文書資料を手がかりに (2022)
  • Author(s): 広川佐保
  • Organizer: 滋賀県立大学科研シンポジウム「満鉄と内モンゴルー日本統治下における東アジアの地域統合の一側面」
• [Presentation] 京城帝国大学蒙疆学術探検隊のみた1930年代後半内モンゴル経済 (2021)
  • Author(s): 辻大和
  • Organizer: 内陸アジア史学会
• [Presentation] 「挿絵（さしえ）に描かれたモンゴル社会－満洲国期の画家を中心に－ (2021)
  • Author(s): 広川佐保
  • Organizer: 滋賀県立大学オンライン科研シンポジウム
  • Int'l Joint Research
• [Presentation] 「京城帝国大学の内モンゴル調査─1938年調査団の派遣背景をめぐって─」 (2021)
  • Author(s): 辻大和
  • Organizer: 滋賀県立大学オンライン科研シンポジウム
  • Int'l Joint Research
• [Presentation] 老ビチエーチNawangnamjilが描く清末ハルハ・モンゴルの政治と社会 (2019)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: 第二回満学国際シンポジウム 中国長春
  • Int'l Joint Research
• [Presentation] 遊牧民とその内なる世界 (2019)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: 第二回「Nomad Relay」講演会、中国北京
  • Invited
• [Presentation] “一帯一路”とモンゴル国研究―フィルートワーク、社会と越境的意義 (2019)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: 内モンゴル師範大学 中国フフホト
  • Invited
• [Presentation] 内モンゴルとカルビス翁―三島海雲(1878-1974) (2019)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: みのお中国文化に親しむ会」第52回講演会 大阪
  • Invited
• [Presentation] 建国初期中国のシラムレン河流域における資源調査と認識 (2019)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: 内モンゴル師範大学 中国フフホト
  • Invited
• [Presentation] 日本蒙古史研究近況 (2019)
  • Author(s): 広川佐保
  • Organizer: 内蒙古大学蒙古学研究中心学術系列講座 中国フフホト
  • Invited
• [Presentation] 蒙疆政権下における盟とその機能－オラーンチャブ盟を事例に (2019)
  • Author(s): 広川佐保
  • Organizer: 2019年度内陸アジア史学会大会 東北大学
  • Int'l Joint Research
• [Presentation] 1930年代京城帝国大学のモンゴル調査 (2019)
  • Author(s): 辻大和
  • Organizer: 朝鮮史研究会関東部会2月例会 東京大学本郷キャンパス
  • Int'l Joint Research
• [Presentation] 戦前期内モンゴル地域社会経済関連日本語調査資料について (2018)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Organizer: 内モンゴル師範大学経済学院学術講演
  • Invited
• [Book] 金光林編著『東アジア理解講座』（第七章：近現代におけるモンゴル世界の多様化） (2024)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Total Pages: 314
  • Publisher: 明石書店
  • ISBN: 9784750355979
• [Book] 復刻 蒙政部『第一回興安各省省長会議議事録』 (2024)
  • Author(s): 広川佐保
  • Total Pages: 250
  • Publisher: 成文社
• [Book] 「帝国」の秩序と再編：モンゴルの文書と史跡の探求 (2022)
  • Author(s): 中見立夫、加藤直人、広川佐保編（ボルジギン ブレンサイン論文執筆）
  • Total Pages: 167
  • Publisher: 加藤直人研究代表「科研基盤(B)(一般)」研究会
  • ISBN: 9784600009731
• [Book] 近代東アジアと日本文化 (2021)
  • Author(s): 野世英水 加藤斗規（広川佐保論文執筆）
  • Total Pages: 610
  • Publisher: 銀河書籍
  • ISBN: 9784866452012
• [Book] 戦前期モンゴル社会関連実態調査資料集成（解説） (2021)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Total Pages: 370
  • Publisher: 近現代資料刊行会
• [Book] 『都市科学事典』ー「9-4-1 記憶・歴史のなかの都市空間」 (2021)
  • Author(s): 辻大和
  • Total Pages: 2
  • Publisher: 春風社
  • ISBN: 9784861107344
• [Book] 近代内モンゴルにおけるモンゴル語出版物の歴史：出版社と知識人を中心に (2021)
  • Author(s): 広川佐保
  • Total Pages: 100
  • Publisher: 成文社
  • ISBN: 9784865200546
• [Book] 二十世紀前半期庫倫旗に関する日本語文献編訳 (2018)
  • Author(s): ボルジギン ブレンサイン
  • Total Pages: 389
  • Publisher: 内モンゴル文化出版社
• [Funded Workshop] 満鉄と内モンゴルー日本統治下における東アジアの地域統合の内側面 (2022)
• [Funded Workshop] 「満洲」・モンゴル社会の再編と戦後の中国社会 (2020)