生物的硝化抑制(BNI)能強化コムギ品種作成に向けた高精度選抜マーカー開発
Project/Area Number |
18KK0167
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 38:Agricultural chemistry and related fields
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
Subbarao Guntur 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生産環境・畜産領域, 再雇用職員 (00442723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 智史 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生産環境・畜産領域, 主任研究員 (00749921)
安西 俊彦 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 熱帯・島嶼研究拠点, プロジェクトリーダー (40829991)
吉橋 忠 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生物資源・利用領域, プロジェクトリーダー (60450269)
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Project Period (FY) |
2019-02-07 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥15,730,000 (Direct Cost: ¥12,100,000、Indirect Cost: ¥3,630,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2018: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
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Keywords | Gras-Di法 / 遺伝子型検定 / 生物的硝化抑制 / コムギ / 遺伝子評価 / GRAS-Di / 温暖化抑制技術 / 亜酸化窒素 |
Outline of Annual Research Achievements |
CIMMYT(メキシコ)より供与されたコムギ・ミニコアコレクション325系統についてGras-Di法による遺伝子型検討を実施し、35万程度のマーカーを選抜し、コムギの各染色体に2~3万程度のマーカーを持つ、高密度マップを作製した。 ミニコアコレクションのうち、デュラムコムギ37系統について、疎水性よりも活性の高い親水性BNI能の評価を実施した。親水性BNI能の評価には、60日齢の植物体30本からアンモニウムイオンによるBNI誘導の後、根浸出液を調製し、これを使用して硝化菌Nitrosomonas europaeaによるヒドロキシルアミンオキシダーゼプロモーターと連動したレポーターアッセイにより測定を実施した。 株あたりの親水性BNI能は、系統間で0.1ATU(アリルチオ尿素当量)から22.1ATUの範囲を示し、系統間の変異が見られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の当該国(メキシコ)での拡大により、CIMMYTへの作業者の入所が制限されていたことから、BNI能検定に使用する系統の種子増殖が困難となった。現在、メキシコでは、新型コロナウイルス感染症の拡大は落ち着き、種子増殖が可能となりつつあるが、現地の天候に合わせて種子を増殖するため、2021年5月から種子増殖を行った試料を現在、調整、植物検疫(昨年、ウイルス病蔓延のため、現地当局の厳しい検査が必要)後、日本へ輸送し、BNI活性を検定することとしている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、メキシコでは新型コロナ感染症の拡大が落ち着いているが、CIMMYTの多国籍スタッフ(研究者)の多くは一時帰国を余儀なくされている。このため、国内での親水性BNI活性検定などを並行して実施すると共に、Gras-Di法で得られたマーカーのマッピングを実施しているが、早期にCIMMYTの業務再開が期待される。日本ーメキシコの移動に制限はないが、日本帰国への制限は以前としてあるため、オンラインミーティングやメッセージアプリなどの活用で連絡を密にとることとしている。メキシコから日本への種子の送付についても、コロナ以前に比べて、2~3倍の時間を要するようになってきていることもあり、試料の送付、特に植物検疫証明書の取得について、計画的に実施することとしている。
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Report
(4 results)
Research Products
(3 results)