Project/Area Number |
18KK0350
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Politics
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30366976)
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Project Period (FY) |
2019 – 2023
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥15,470,000 (Direct Cost: ¥11,900,000、Indirect Cost: ¥3,570,000)
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Keywords | セルビア / コソヴォ / 戦争犯罪 / メディア / 国際刑事裁判所 / 裁判 / 移行期正義 / 計量テキスト分析 / ボスニア / 旧ユーゴスラビア / 戦争犯罪裁判 / 世論調査 / 新聞記事 / 戦争責任 / 国際刑事裁判 / フレーミング / 紛争後平和構築 / テキスト分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、セルビアにおいてオンラインのサーベイ実験を実施した。まず2023年度の前半期に、ウクライナ戦争の勃発とその後の国際社会の動向(ロシアの戦争犯罪に対する非難・批判、国際刑事裁判所の関与)を踏まえた調査票の再検討・修正作業を行い、調査票を確定した。2023年度の後半期にサーベイ実施のための所定の手続きを進め、その完了を経て、2024年2月にCint社を通じて募集した回答者を対象にオンラインのサーベイ実験を実施した(N=1,000)。上記の作業と並行して、計量テキスト分析を用いた研究も進め、2023年7月に世界政治学会(IPSA)の世界大会に参加し、ロシアの新聞記事データを用いた計量テキスト分析の結果について研究発表を行った。 本研究の研究期間全体を通じて、旧ユーゴ地域の移行期正義、とりわけ戦争犯罪に関する国際裁判(旧ユーゴ国際刑事裁判所)並びに旧ユーゴ諸国における国内裁判について、その実態(とりわけ、戦争犯罪裁判の被告人や起訴内容、判決内容などに関するデータの収集と整理)、戦争犯罪の問題を取り巻く政治家やメディアの言説、戦争犯罪・移行期正義の問題に対する旧ユーゴ諸国の市民の態度などについて、多くの新たな知見を得ることができた。本研究の成果には、旧ユーゴの移行期正義に関するモノグラフ(和文)、計量テキスト分析を用いた論文が掲載された分担執筆の書籍(英文)、計量テキスト分析の結果に関する国際学会等での研究発表(合計7件)などが含まれる。ただ、上述の2023年度に実施したサーベイ実験の分析結果など、本研究期間中には研究成果として発信できなかったものがまだ残されているため、そうした研究成果の発信・公刊は本研究期間終了後にも継続して行なっていきたい。
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