水害レジリエンス多次元分析モデル構築のための人文・社会科学データの統融合手法開発
Project/Area Number |
18KK0360
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 25:Social systems engineering, safety engineering, disaster prevention engineering, and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川崎 昭如 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 教授 (00401696)
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Project Period (FY) |
2019 – 2023
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥15,340,000 (Direct Cost: ¥11,800,000、Indirect Cost: ¥3,540,000)
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Keywords | 水災害 / デルタ / 水害 |
Outline of Research at the Start |
世界のデルタ都市の危機と水害レジリエンスを評価するには、自然科学・工学から社会科学に及ぶ多様なデータを統合し将来予測に関するシミュレーションを行うことが有効であるが、そのためには特定の地理的スケールでのデータ統合が必要であり、その手法は十分に確立されていない。そこで本課題では、水害レジリエンスを多面的に分析することを最終目的として、主に社会科学系のデータを統融合する手法を開発をすべく、ハーバード大学地理解析センターと共同研究を実施する。各種シミュレーションやモデル化のためのデータ記述や格納の方法や新たな枠組み等を検討することで社会科学系データの統合的利用の促進への貢献を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では水害レジリエンス多次元分析モデルの構築を目的として、ハーバード大学計量社会科学研究所(IQSS)地理解析センター(CGA) のグアン博士らとの共同研究を2019年8月より開始した。CGAは中国史研究のボル教授が初代センター長を務め、空間情報技術による人文・社会科学系のデータ統合に関する知見と最先端の技術を有する世界有数の研究機関である。ボル教授をはじめ、アジア地域研究のアムリタ教授やCGAの研究者らと学際的議論を進めるとともに、ハーバード大学およびMITやボストン大学、ノースイースタン大学などの周辺大学での国際研究ネットワークの強化を進めるための活動を推進してきた。 2022年度は世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大状況が落ち着いてきたこともあり、米国への渡航を再開することができた。10月にはハーバード大学CGAを訪問し、グアン博士やCGAの研究者らと本研究に関する対面での議論を再開するとともに、MITやノースイースタン大学の研究者との意見交換を実施することができた。12月には、ハーバード大学からイェール大学に異動したアムリタ教授を訪問し、イェール大学の研究者らと議論を深めるとともに、シカゴで開催されたアメリカ地球物理学連合(AGU)秋季大会に参加し、最先端の研究に関する情報収集を行うとともに、研究代表者のグループから2件の研究成果を報告した。さらに2月につくばで開催された第9回洪水管理国際会議(ICFM9)では4件、3月にボストンで開催されたアジア研究学会(AAS 2023)では2件の研究成果を報告した。COVID-19の感染状況が落ち着いてきたことで、さまざまな国際会議で研究成果を対面で発信する機会が大幅に増えたことで、本研究の推進に関する国際ネットワークの強化に資する活動を推進することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2022年度は世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大状況が落ち着いてきた秋以降、米国側の共同研究者との対面での議論を再開することができた。その中で、アジア地域研究において世界的に名高いアムリタ教授とともに、インドやミャンマーなどのデルタ都市における水災害レジリエンスの分析モデル構築に向けて、現地で収集した資料やデータの分析や解釈について議論を深めた進めた。その結果、研究代表者のグループから12月にシカゴで開催されたアメリカ地球物理学連合(AGU)秋季大会で2件、2月につくばで開催された第9回洪水管理国際会議(ICFM9)で4件、3月にボストンで開催されたアジア研究学会(AAS 2023)で2件の発表を行うなど、3つの世界的な学術会議の場で研究成果を発信できた。また、3月にニューヨークで開催された史上2回目となる47年ぶりの国連水会議にも参加することができ、これらの国際的な機会を活用して、本研究の推進に関する国際ネットワークを強化することができた。また、アムリタ教授との国際共著論文がHabitat International誌に掲載されるなど、本年度は具体的な成果を多く出すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収束しつつあるので、米国の共同研究者との連携を一層強化して、引き続き本研究を推進するとともに、国際研究ネットワークを拡大していきたい。具体的には、ハーバード大学計量社会科学研究所(IQSS)地理解析センター(CGA)やアムリタ教授の異動先であるイェール大学を再訪して、研究成果の取りまとめに向けてCGAの研究者らと各種シミュレーションやモデル化のためのデータ記述や格納の方法や枠組みなどについて議論を深める。最終年度の研究成果発表として、ハーバード大学CGAが主催するシンポジウムやアメリカ地球物理学連合(AGU)秋季大会など米国内で開催される主要国際会議に参加することで国際的研究ネットワークをより強固なものにしていきたい。
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Report
(4 results)
Research Products
(27 results)
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[Presentation] Global commons stewardship index: Safeguarding the shared resources of the planet2022
Author(s)
Wendling., Z., A., Miller, T., R., Dahir S., Kawasaki A., Lafortune G., Esty, D.,C., Ishii, N.
Organizer
The 15th Biennial International Conference on Ecobalance
Related Report
Int'l Joint Research
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